Claude Cowork プラグイン・コネクタ完全ガイド — Google Drive、Microsoft 365から全連携を解説
この記事の要約
Claude Coworkのプラグイン・コネクタを完全網羅。Google Drive、Microsoft 365など全連携の具体的な使い方、セキュリティ注意点、マーケットプレイスの仕組みまで解説。
TL;DR — 30秒でわかる結論
Claude Coworkは2026年3月時点で38以上のコネクタと10以上のプラグインに対応。コネクタはMCP(Model Context Protocol)で外部サービスとセキュアに接続し、プラグインはスキル・コネクタ・サブエージェントを1パッケージにまとめた業務特化セット。Google Drive・Microsoft 365・Slack・Notionなど主要ツールをすべてカバーする。全コネクタ無料、認証はOAuthまたはAPIキー方式。
コネクタとプラグインの違いは? — 2つの仕組みを整理する
Coworkの外部連携には「コネクタ」と「プラグイン」の2種類がある。名前が似ているが役割が異なるため、まず整理しよう。
| 項目 | コネクタ | プラグイン |
|---|---|---|
| 役割 | 外部サービスとの接続口 | スキル・コネクタ・サブエージェントの束 |
| 例 | Google Drive、Slack、Jira | Sales Plugin、HR Plugin、Design Plugin |
| 粒度 | 1サービス = 1コネクタ | 複数コネクタ+スキル+指示セットを1パッケージ |
| 設定方法 | Customize > Connectors から個別接続 | Customize > Browse plugins からインストール |
| 認証 | OAuth / APIキー(サービスごと) | コネクタの認証を引き継ぐ |
| 料金 | すべて無料 | すべて無料(接続先サービスの契約は別途必要) |
コネクタはMCP(Model Context Protocol)を使ってClaudeと外部サービスをセキュアに橋渡しする「接続口」だ。Google DriveコネクタならDriveのファイル検索・読み取り・書き込みができるようになる。
プラグインは、複数のコネクタ+スキル+サブエージェントを束ねた「業務特化パッケージ」。たとえばSales PluginにはHubSpot・Salesforce・Gmail・Google Calendarのコネクタ、提案書テンプレート、フォローアップ自動化スキルがセットで入っている。
Coworkの基本機能や料金プランの詳細はClaude Cowork完全ガイドを参照してほしい。
全コネクタ一覧表 — 38以上を10カテゴリに分類
2026年3月時点で利用可能な主要コネクタを一覧にまとめた。すべて無料で利用可能。接続先サービスのアカウント(有料契約含む)は別途必要。
コミュニケーション・メール
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Slack | メッセージ検索・下書き・プレビュー送信・チャンネル一覧 | OAuth | 8 |
| Gmail | メール検索・読み取り・下書き作成 | OAuth(Google) | 5 |
| Outlook(M365) | メール検索・読み取り・下書き | OAuth(Microsoft) | 6 |
クラウドストレージ・ドキュメント
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Google Drive | ファイル検索・読み取り・書き込み・共有ドライブ対応 | OAuth(Google) | 5 |
| OneDrive(M365) | ファイル検索・読み取り・共有フォルダ対応 | OAuth(Microsoft) | 6 |
| SharePoint(M365) | サイト・ドキュメント検索・読み取り | OAuth(Microsoft) | 6 |
| Box | ファイル検索・読み取り | OAuth | 1 |
| Egnyte | ファイル検索・読み取り | OAuth | 1 |
| Notion | ページ検索・作成・データベース操作 | OAuth | 6 |
プロジェクト管理
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Jira | チケット検索・作成・更新・スプリント管理 | OAuth | 6 |
| Asana | タスク・プロジェクト・ゴール管理 | OAuth | 3 |
| Linear | イシュー作成・検索・ステータス更新 | OAuth | 2 |
| Monday | ボード・アイテム操作 | OAuth | 2 |
| ClickUp | タスク管理・ドキュメント操作 | OAuth | 2 |
CRM・営業
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| HubSpot | コンタクト・商談・企業情報の検索・更新 | OAuth | 3 |
| Salesforce | リード・商談・レポート参照・更新 | OAuth | 3 |
| Close | 営業活動・パイプライン管理 | APIキー | 1 |
| Clay | リードエンリッチメント・リスト管理 | APIキー | 1 |
| ZoomInfo | 企業・担当者データ検索 | APIキー | 1 |
| Apollo | リードリサーチ・コンタクト検索 | APIキー | 1 |
デザイン
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Figma | デザインファイル参照・コメント | OAuth | 2 |
| Canva | デザイン作成・テンプレート操作 | OAuth | 1 |
データ・分析
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Snowflake | SQLクエリ実行・データ取得 | OAuth | 2 |
| Databricks | ノートブック実行・データ参照 | OAuth | 2 |
| BigQuery | SQLクエリ・テーブル参照 | OAuth(Google) | 2 |
| Amplitude | ユーザー行動分析・イベントデータ | APIキー | 3 |
| Hex | データノートブック操作 | OAuth | 1 |
営業インテリジェンス・マーケティング
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Similarweb | 競合サイト分析・トラフィックデータ | APIキー | 1 |
| Outreach | セールスエンゲージメント・シーケンス管理 | OAuth | 1 |
| Klaviyo | メールマーケティング・セグメント管理 | APIキー | 1 |
| Ahrefs | SEO分析・キーワードリサーチ | APIキー | 1 |
| Pendo | プロダクト分析・ユーザーガイド | APIキー | 1 |
開発・エンジニアリング
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| GitHub | リポジトリ・PR・Issue管理・CI/CD | OAuth | 3 |
| WordPress | 記事投稿・編集・メディア管理 | OAuth | 1 |
カスタマーサポート・ナレッジ
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| Intercom | 会話検索・顧客データ参照 | OAuth | 2 |
| Guru | ナレッジベース検索・カード作成 | APIキー | 2 |
| Fireflies | 会議録音・要約・検索 | APIキー | 2 |
リサーチ・専門分野
| サービス | できること | 認証方式 | 対応プラグイン数 |
|---|---|---|---|
| PubMed | 医学論文検索 | APIキー | 1 |
| bioRxiv | プレプリント検索 | APIキー | 1 |
| ClinicalTrials.gov | 臨床試験データ検索 | APIキー | 1 |
| Benchling | ラボ実験管理 | OAuth | 1 |
| DocuSign | 電子署名・契約管理 | OAuth | 1 |
| MSCI | ESGデータ・リスク分析 | APIキー | 1 |
| FactSet | 財務データ・市場分析 | APIキー | 1 |
| LegalZoom | 法務書類作成 | OAuth | 1 |
| Harvey | リーガルリサーチ・法律文書分析 | OAuth | 1 |
2026年2月のアップデートで12の新コネクタ(Google Calendar、Google Drive、Gmail、DocuSign、Apollo、Clay、Outreach、Similarweb、MSCI、LegalZoom、FactSet、WordPress、Harvey)が追加された。
Google Drive連携の詳細 — ファイル操作からチーム共有まで
Google Drive連携はCoworkで最も利用頻度の高いコネクタの1つ。何ができて何ができないのかを整理する。
Google Driveでできること
| 機能 | 詳細 | 注意点 |
|---|---|---|
| ファイル検索 | ファイル名・内容・更新日で検索 | 自分にアクセス権のあるファイルのみ |
| ファイル読み取り | Docs・Sheets・Slides・PDFの内容を取得 | 大容量ファイルは一部制限あり |
| ファイル書き込み | 新規作成・既存ファイルの編集 | Google Docs形式で出力 |
| 共有ドライブ対応 | チームの共有ドライブ内を検索・参照 | 管理者がコネクタを有効化している必要あり |
| フォルダ操作 | フォルダ構造の参照・ファイル移動 | 所有者権限に依存 |
設定手順
- Claude Desktopで Customize > Connectors を開く
- Google Drive を選択し「Connect」をクリック
- Googleアカウントでサインイン → アクセス許可を確認して「許可」
- 接続が完了すると、チャット内で「Driveから○○を探して」と指示できるようになる
実践的な活用例
Googleドライブの「2026Q1」フォルダにある売上レポート(Excel)を読み込んで、
前月比の増減率を計算し、サマリーをGoogle Docsで新規作成してください。
ファイル名は「2026Q1_売上サマリー」としてください。
Google Workspace全体連携のコツ Google Drive・Gmail・Google Calendarの3つを同時に接続すると、「明日の会議資料をDriveから探して、参加者にGmailで共有する」といったクロスアプリワークフローが可能になる。
Microsoft 365連携の詳細 — Outlook・OneDrive・Teams・Excel
Microsoft 365コネクタは、1つの接続でOutlook・OneDrive・SharePoint・Teams・Excel・PowerPointに横断的にアクセスできる。
Microsoft 365でできること
| アプリ | できること | アクセスモード |
|---|---|---|
| Outlook | メール検索・読み取り・下書き | 読み取り中心 |
| OneDrive | ファイル検索・読み取り・共有フォルダ対応 | 読み取り中心 |
| SharePoint | サイト・ドキュメントライブラリの検索・参照 | 読み取り |
| Excel | スプレッドシートのデータ読み取り・分析 | 読み取り+分析 |
| PowerPoint | スライド内容の読み取り | 読み取り |
| Teams | チャンネルメッセージの検索・参照 | 読み取り |
2026年2月の大型アップデート: クロスアプリワークフロー
2026年2月のアップデートで、Microsoft 365コネクタにクロスアプリワークフローが追加された。Excelのデータを分析し、その結果をPowerPointのスライドに自動でまとめる——といった複数アプリをまたぐ作業が、タスクを中断することなく一気通貫で実行できる。
Copilot Coworkとの違い
2026年3月にMicrosoftとAnthropicが発表したCopilot Coworkは、Claude Coworkの技術をMicrosoft 365 Copilotに統合したもの。Outlook・Teams・Excelの内部から直接Claudeを呼び出せる。
| 項目 | Claude Cowork(M365コネクタ) | Copilot Cowork |
|---|---|---|
| 操作場所 | Claude Desktopアプリ | Microsoft 365アプリ内 |
| 対象ユーザー | Claude有料プラン契約者 | Microsoft 365 Copilotライセンス保有者 |
| 強み | 他コネクタとの組み合わせ | M365アプリ内のネイティブ体験 |
| リリース | 提供中 | 2026年3月発表 |
設定手順
- Claude Desktopで Customize > Connectors を開く
- Microsoft 365 を選択し「Connect」をクリック
- Microsoft アカウントでサインイン → 組織のIT管理者が事前にコネクタを承認している必要がある(Team/Enterpriseプラン)
- 接続完了後、「Outlookの未読メールを要約して」「OneDriveの○○ファイルを分析して」等の指示が使える
Team/Enterpriseプランが必要 Microsoft 365コネクタはTeamプランまたはEnterpriseプランでのみ利用可能。個人プラン(Pro)では接続できない点に注意。
その他の主要コネクタ — Notion・Slack・GitHub・Jira
Notion
Notionコネクタは6つのプラグインが対応しており、ナレッジベースの検索からデータベース操作まで幅広く使える。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| ページ検索 | キーワードでNotionワークスペース内を横断検索 |
| ページ作成 | 新規ページの作成・テンプレートからの生成 |
| データベース操作 | プロパティの読み取り・フィルタリング・新規レコード追加 |
| ナレッジ参照 | 社内Wikiや仕様書を参照してタスクに反映 |
Notionの「製品仕様書」データベースから、ステータスが「レビュー中」の
ページをすべて取得して、各仕様のサマリーを一覧表にまとめてください。
Slack
2026年1月のアップデートで、Slackコネクタにインタラクティブ機能が追加された。メッセージの下書き→プレビュー→承認→送信がClaude内で完結する。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| メッセージ検索 | チャンネル・DM・スレッドの横断検索 |
| 下書き・プレビュー | メッセージを作成し、送信前にプレビュー確認 |
| 承認送信 | 「Allow」ボタンで確認後に送信(誤送信防止) |
| チャンネル一覧 | 参加チャンネルのリスト取得 |
GitHub
開発チーム向けにCI/CDパイプライン管理まで対応。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| リポジトリ管理 | ファイル検索・README参照・ブランチ一覧 |
| Issue/PR | Issue作成・PR内容の読み取り・レビューコメント確認 |
| CI/CD | ワークフロー状態確認・ビルド結果参照 |
Jira
6つのプラグインが対応しており、最もプラグイン数が多いコネクタの1つ。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| チケット管理 | 検索・作成・ステータス更新・コメント追加 |
| スプリント管理 | 現在のスプリント状況・バーンダウン参照 |
| フィルタリング | JQL風のクエリで柔軟にチケット抽出 |
プラグインマーケットプレイスの仕組みと使い方
プラグインとは何か
プラグインはスキル(指示セット)+コネクタ+サブエージェントを1つにまとめたパッケージ。インストールするだけで、特定の業務に最適化されたClaudeが使えるようになる。
2026年3月時点の主要プラグインは以下のとおり。
| プラグイン名 | 対象部門 | 含まれるコネクタ例 | できること |
|---|---|---|---|
| Sales | 営業 | HubSpot、Salesforce、Gmail | 提案書作成、フォローアップ自動化、パイプライン分析 |
| HR | 人事 | Gmail、Google Calendar | オファーレター作成、パフォーマンスレビュー、オンボーディング |
| Design | デザイン | Figma、Canva | デザイン批評フレームワーク、アクセシビリティ監査 |
| Finance | 財務 | Snowflake、BigQuery、FactSet | 財務レポート生成、予算分析、市場データ取得 |
| Legal | 法務 | DocuSign、Harvey、LegalZoom | 契約書レビュー、コンプライアンスチェック |
| Engineering | エンジニアリング | GitHub、Jira、Linear | コードレビュー支援、スプリント管理、ドキュメント生成 |
| Marketing | マーケティング | Ahrefs、Klaviyo、Similarweb | SEO分析、メールキャンペーン設計、競合調査 |
| Data Analysis | データ分析 | Snowflake、Databricks、BigQuery | SQLクエリ生成・実行、ダッシュボード作成 |
| Operations | オペレーション | Asana、Monday、ClickUp | プロジェクト進捗管理、リソース配分最適化 |
| Customer Support | カスタマーサポート | Intercom、Guru | FAQ自動回答、チケット分類、ナレッジベース更新 |
インストール手順
- Claude Desktopで Customize を開く
- Browse plugins をクリック
- カテゴリまたはキーワードで目的のプラグインを検索
- Install をクリック → 必要なコネクタの認証が自動で案内される
- 認証完了後、すぐに使い始められる
プライベートマーケットプレイス(Enterprise向け)
2026年2月のアップデートで、Enterprise管理者がプライベートマーケットプレイスを構築できるようになった。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| カスタムプラグイン配布 | 自社専用プラグインを社内に配布 |
| テンプレートからの作成 | Anthropic提供のテンプレートをベースにカスタマイズ |
| ゼロからの作成 | Plugin Createで完全オリジナルのプラグインを構築 |
| 利用状況トラッキング | OpenTelemetry対応で使用量・コスト・ツール活動を追跡 |
| 組織管理プラグイン | 管理者がプラグインを全社に自動インストール可能 |
コネクタの追加・削除・権限管理の手順
コネクタを追加する(個人プラン)
- Claude Desktopを開き、Coworkタブに移動
- サイドバーの Customize > Connectors を選択
- 追加したいサービスを選んで「Connect」をクリック
- サービスの認証画面でサインイン → アクセス許可を確認して「許可」
- 接続完了。チャットからサービスのデータにアクセスできるようになる
チャット中にも追加可能: チャット画面の「+」ボタンからコネクタを直接追加できる。
コネクタを追加する(Team/Enterpriseプラン)
Team/Enterpriseプランでは追加の手順が必要。
- 管理者(Owner) がまず組織レベルでコネクタを有効化する
- 有効化されたコネクタが各メンバーに表示される
- 各メンバーが自分のアカウントで個別にサービス認証を行う
- コネクタはメンバーごとの Private Project に限定される
コネクタを削除する
- Customize > Connectors を開く
- 削除したいコネクタの「Disconnect」をクリック
- サービスとの接続が解除される(サービス側のデータには影響しない)
カスタムコネクタ(MCP)
Anthropicの公式コネクタにないサービスとも接続できる。MCPサーバーのURLを指定してカスタムコネクタを作成する方式。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| コネクタ名 | 表示名を任意に設定 |
| MCP Server URL | 接続先のMCPサーバーアドレス |
| OAuth Client ID(任意) | OAuth認証を使う場合のクライアントID |
| OAuth Client Secret(任意) | OAuth認証のシークレット |
カスタムコネクタの注意点 カスタムコネクタはAnthropicによる検証を受けていない。信頼できる組織が提供するMCPサーバーのみに接続し、認証権限を慎重にレビューすること。
セキュリティ上の注意点 — コネクタがアクセスするデータを理解する
コネクタのセキュリティモデル
コネクタのセキュリティは以下の原則で設計されている。
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| ユーザー権限ベース | コネクタは接続したユーザーのアカウント権限の範囲内でのみデータにアクセスする |
| 明示的な同意 | 各コネクタの接続時に、アクセスするデータの範囲を確認して許可する |
| 個別認証 | Team/Enterpriseでも各メンバーが個別に認証。他人のデータにはアクセスできない |
| ファイルスコープ | Coworkがアクセスできるのは許可されたフォルダ内のファイルのみ |
| 削除前確認 | ファイルの永久削除はユーザーが「Allow」で承認しない限り実行されない |
コネクタごとのデータアクセス範囲
| コネクタ | 読み取り可能なデータ | 書き込み可能なデータ |
|---|---|---|
| Google Drive | アクセス権のあるファイル・フォルダ | 新規ファイル作成・既存ファイル編集 |
| Microsoft 365 | メール・ドキュメント・SharePointサイト | 限定的(読み取り中心) |
| Slack | 参加チャンネルのメッセージ | 下書き作成(送信は承認制) |
| Notion | アクセス権のあるページ・DB | ページ作成・レコード追加 |
| GitHub | 権限のあるリポジトリ | Issue・PR作成、コメント |
| Salesforce | 権限のあるオブジェクト・レポート | レコード更新(権限依存) |
企業導入時のセキュリティチェックリスト
- コネクタのホワイトリスト管理: 管理者が使用可能なコネクタを制限できる
- カスタムコネクタの審査: 社内で利用するカスタムMCPサーバーを事前検証する
- プライベートプロジェクト制限: Team/Enterpriseではコネクタがプライベートプロジェクトに限定される
- OpenTelemetry監視: Enterprise向けにコネクタの利用状況をリアルタイム監視できる
- 定期的な権限棚卸: 不要なコネクタは定期的にDisconnectする
セキュリティの詳細はClaude Coworkセキュリティ完全ガイドで深掘りしている。
注意: Coworkのアクティビティはまだ監査ログに未対応 2026年3月時点で、Coworkの操作は監査ログ(Audit Logs)、コンプライアンスAPI、データエクスポートに反映されない。コンプライアンス要件が厳しい業務での利用は、この制限を理解したうえで判断すること。
サードパーティ開発者向け — MCPでカスタムコネクタを作る
Coworkのコネクタ基盤はオープンスタンダードのMCP(Model Context Protocol)を採用している。つまり、サードパーティ開発者が独自のコネクタを作成し、マーケットプレイスに公開できる。
カスタムコネクタ開発の流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. MCPサーバー構築 | MCPプロトコルに準拠したサーバーを実装(Python/Node.js等) |
| 2. 認証設定 | OAuth 2.0またはAPIキー認証を実装 |
| 3. ツール定義 | Claudeが呼び出せるツール(アクション)を定義 |
| 4. テスト | Claude Desktopのカスタムコネクタ機能でテスト |
| 5. 申請 | Anthropicの審査基準(品質・セキュリティ)を満たして申請 |
| 6. 公開 | 承認後、マーケットプレイスに掲載 |
公式のプラグインディレクトリはGitHub(anthropics/claude-plugins-official)で公開されている。MCPの仕様に従えば、社内システムやニッチなSaaSとも接続可能だ。
コネクタを活用した具体的な業務事例はClaude Cowork活用事例15選で紹介している。
よくあるコネクタトラブルと解決策
トラブル1: コネクタが接続できない
| 原因 | 解決策 |
|---|---|
| インターネット接続の問題 | Wi-Fi/有線接続を確認 |
| サービス側のアカウント無効 | 接続先サービスにログインできるか確認 |
| 組織の管理者がコネクタ未承認 | Team/Enterprise: 管理者にコネクタ有効化を依頼 |
| ブラウザのポップアップブロック | OAuth認証画面がブロックされている場合あり |
トラブル2: 接続済みだがデータが取れない
| 原因 | 解決策 |
|---|---|
| アクセス権限不足 | 接続先サービスでファイル/フォルダの共有設定を確認 |
| トークン期限切れ | コネクタをDisconnect → 再接続 |
| 共有ドライブへのアクセス制限 | Google Drive: 管理者が共有ドライブを有効化しているか確認 |
トラブル3: コネクタの動作が遅い
| 原因 | 解決策 |
|---|---|
| 大量データの処理 | 検索範囲を絞る(フォルダ指定、日付フィルタ等) |
| 複数コネクタ同時使用 | 必要なコネクタだけ接続する |
| サービス側のAPI制限 | 時間をおいて再試行 |
トラブル4: プラグインが動かない
| 原因 | 解決策 |
|---|---|
| 必要なコネクタが未接続 | プラグインが要求するコネクタをすべて接続する |
| Claude Desktopの更新が必要 | 最新バージョンにアップデート |
| プラグインファイルの破損 | アンインストール → 再インストール |
FAQ — Claude Coworkプラグイン・コネクタに関するよくある質問
Q1: コネクタの利用に追加料金はかかりますか?
いいえ、すべてのコネクタは無料で利用できる。ただし、Claude自体の有料プラン(Pro/Team/Enterprise)と、接続先サービスの契約は別途必要。たとえばSalesforceコネクタを使うにはSalesforceのライセンスが必要。
Q2: 個人プラン(Pro)で使えるコネクタは?
Proプランでもほとんどのコネクタが利用可能。ただしMicrosoft 365コネクタはTeam/Enterpriseプラン限定。また、プラグインマーケットプレイスの組織管理機能もTeam/Enterprise専用。
Q3: コネクタを使うと自分のデータはAnthropicに送信されますか?
コネクタ経由で取得したデータはClaudeの処理に使用される。Anthropicのデータ利用ポリシーに基づき、有料プランのデータはモデルのトレーニングに使用されない。ただし、会話履歴として保存される場合がある。
Q4: 1つのアカウントで接続できるコネクタ数に上限はありますか?
2026年3月時点で、接続数の上限は公式には明示されていない。実用上、必要なコネクタをすべて接続しても問題ないが、利用していないコネクタはセキュリティの観点から定期的にDisconnectすることが推奨される。
Q5: 自社の社内システムとも接続できますか?
はい、MCPを使ったカスタムコネクタで接続可能。MCPサーバーを自社で構築し、Claude DesktopのカスタムコネクタとしてURLを登録すればよい。ただし、Anthropicの審査を経ていないため、セキュリティ管理は自社の責任で行う必要がある。
Q6: コネクタの接続が突然切れた場合はどうすればよいですか?
まずCustomize > Connectors で接続状態を確認する。トークン期限切れが最も多い原因なので、一度Disconnectしてから再接続する。それでも解決しない場合は、接続先サービスのアカウント状態(パスワード変更、二要素認証の更新等)を確認する。
Q7: プラグインを自作して社内だけに配布することはできますか?
Enterpriseプランであれば可能。プライベートマーケットプレイス機能を使って、自社専用のプラグインを作成・配布できる。テンプレートからの作成もゼロからの構築も対応している。
まとめ — コネクタ選びの3つのポイント
Claude Coworkのコネクタ・プラグインエコシステムは2026年に入って急速に拡大し、38以上のコネクタと10以上のプラグインが利用可能になった。最後に、コネクタ選びで押さえるべきポイントを整理する。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 1. 業務フローに合わせて選ぶ | 「使えるから全部入れる」ではなく、日常的に使うサービスから接続する |
| 2. セキュリティを意識する | 各コネクタがアクセスするデータ範囲を理解し、不要な接続は削除する |
| 3. プラグインで効率化する | 部門別プラグインを使えば、コネクタ+スキルが一括で設定される |
コネクタは「Claudeの手足」を増やすもの。正しく設定すれば、複数のツールを横断する業務が1つの会話で完結する。まずはGoogle DriveかSlackから始めて、業務に合わせて拡張していくのがおすすめだ。
関連記事:
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この記事の著者

中村 知良
代表取締役
早稲田大学卒業後、ソフトバンク株式会社にてAI活用やCEO直下案件のプロジェクトマネージャーに従事。その後、不動産スタートアップPit in株式会社の創業、他スタートアップでの業務改善・データ活用を経験後、2023年10月、株式会社ネクサフローを創業し代表取締役CEO就任。


