【完全解説】Claude Coworkとは?非エンジニア向けAIエージェントの使い方・活用例
AIサマリー
AnthropicがClaude Codeの技術を一般ユーザー向けに解放した「Claude Cowork」を徹底解説。指定フォルダへの自律的なファイル操作で、非エンジニアでもAIエージェントの力を活用できる。利用要件、ユースケース、セキュリティ上の注意点まで網羅。

「このフォルダを整理して」——たった一言で、AIが動き出しました。
ファイルを読み取り、内容を分析し、カテゴリ別にフォルダを作成。15分後、散らかったダウンロードフォルダは完璧に整理されていました。
ターミナルは一度も開いていません。
2026年1月、Anthropicが発表したClaude Cowork。これは「AIに仕事を任せる」体験を、非エンジニアにも解放した機能です。
現在macOSのみ対応
CoworkはmacOS版Claude Desktopアプリ専用です。Windows・Linux・モバイルでは使えません。
普通のClaudeと何が違う?
一言で言うと
普通のClaude → 質問するたびに返事を待つ「チャット相手」
Cowork → 指示したら完了まで勝手に動く「同僚」
通常チャット vs Cowork| 普通のClaude | Cowork |
|---|---|
| 1回質問 → 1回回答 | 1回指示 → 完了まで自動 |
| ファイルはアップロードのみ | PCのフォルダを直接操作 |
| 結果はコピペで保存 | ファイルを直接作成・保存 |
本記事の表記について
- 金額の日本円換算は1ドル=150円で計算しています
- 下線付きの用語にカーソルを合わせると解説が表示されます
この記事でわかること
- Coworkの基本: ターミナル不要でAIエージェントを活用できる新機能
- 安全性: サンドボックス環境で指定フォルダのみにアクセス
- 実践的な使い方: ファイル整理、データ分析、ドキュメント作成の具体例
こんな方におすすめ
- AIに興味があるが、プログラミングは苦手な方
- ファイル整理やデータ入力など定型作業を自動化したい方
- Claude(チャット版)を使っているが、もっと活用したい方
- AIエージェントとは何か、実際に体験してみたい方
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| トピック | Claude Cowork |
| カテゴリ | 製品解説 |
| 難易度 | 初級 |
| リリース | 2026年1月12日 |
| 必要プラン | Claude Pro(月額$20 / 約3,000円)〜Max(月額$100〜$200 / 約15,000〜30,000円) |
※日本円換算は1ドル=150円で計算
Coworkの主要機能
1. ローカルファイルへの直接アクセス
ユーザーが指定したフォルダ内で、Claudeは以下の操作が可能です:
- 読み取り: ファイル内容の分析
- 編集: 既存ファイルの修正
- 作成: 新規ファイルの生成
- 削除: 不要ファイルの削除
[例] ダウンロードフォルダの整理
1. フォルダ内の全ファイルをスキャン
2. ファイル内容を分析して種類を判定
3. カテゴリ別にサブフォルダを作成
4. ファイルを適切な場所に移動
5. わかりやすい名前にリネーム
2. 複数ワークストリームの並列処理
Coworkは複数のタスクを同時並行で処理できます。
| ストリームA | ストリームB | ストリームC |
|---|---|---|
| ファイル分析 | ドキュメント作成 | Web検索 |
| データ抽出 | フォーマット整形 | 情報統合 |
3. 専門的な出力物の生成
Coworkは以下のような専門的なファイルを作成できます:
- Excel: 数式入りのスプレッドシート
- PowerPoint: プレゼンテーション資料
- Word: フォーマット済み文書
- CSV: 構造化データ
4. 外部連携(コネクタ・スキル)
- Google Drive連携: クラウド上のファイルにアクセス
- Chrome連携: ブラウザを使ったWeb検索・情報収集
- スキル: ドキュメント作成に特化した専門機能
5. 新機能(2026年1月16日追加)
- セッション名変更: わかりやすい名前でセッションを管理
- 削除前確認メッセージ: ファイル削除時に確認を表示
- ファイルフォーマットプレビュー改善: 出力ファイルのプレビュー精度向上
こんな作業、面倒じゃないですか?
以下のユースケースはAnthropic公式ブログで紹介されている例です。
Claude Cowork ユースケースダウンロードフォルダ、カオスになってませんか?
スクリーンショット、PDF、請求書、よくわからないZIP...。「あとで整理しよう」が積み重なって、もはや何がどこにあるかわからない。
Coworkへの指示:
「このダウンロードフォルダを整理して。ファイルの種類と内容でフォルダ分けして、わかりやすい名前にして」
結果: 100ファイルが8カテゴリに自動整理。あなたは待っているだけ。
経費精算、レシート溜まってませんか?
月末になって慌ててレシートをかき集め、Excelに手打ち...。写真は撮ったけど、そこから先が面倒。
Coworkへの指示:
「このフォルダのレシート画像から、経費スプレッドシートを作って」
結果: 日付・店名・金額・カテゴリが自動抽出されたExcelファイルが完成。
散らばったメモ、まとめる時間ありますか?
会議メモ、アイデアメモ、ToDoリスト...。バラバラのファイルから報告書を作るのは、地味に時間がかかる。
Coworkへの指示:
「このフォルダのメモを読んで、四半期レポートのドラフトを作って」
結果: エグゼクティブサマリーから課題・対応策まで、構成された報告書が完成。
共通するポイント
| 従来の方法 | Cowork |
|---|---|
| 自分でファイルを開いて確認 | Claudeが中身を読んで判断 |
| 手作業でコピペ・入力 | 自動で処理・出力 |
| 結果をファイルに保存 | 直接ファイルを作成 |
どのClaudeを使えばいい?
Claudeには複数の使い方があります。自分に合ったものを選びましょう。
ざっくり分類
| こんな人 | おすすめ | 料金 |
|---|---|---|
| とりあえずAIと会話したい | Claude(ブラウザ/アプリ) | 無料〜 |
| ファイル作業を任せたい(非エンジニア) | Cowork | 月$20〜 |
| コードを書いてほしい(開発者) | Claude Code | 月$20〜 |
もう少し詳しく
| ファイル操作 | 自律性 | 対象 | |
|---|---|---|---|
| 通常のClaude | アップロードのみ | 1回ずつ応答 | 誰でも |
| Cowork | PCフォルダを直接操作 | 完了まで自動 | 非エンジニア |
| Claude Code | フルアクセス | 完了まで自動 | 開発者 |
Coworkの位置付け
Claudeファミリーの中で、Coworkは「非エンジニア向け × 高い自律性」という独自のポジションを占めています。
Coworkの位置付けPCのファイル、勝手に触られない?
結論:許可したフォルダしか触れません
Coworkは「仮想マシン」という隔離された環境で動きます。あなたのPCの中に、もう一台の小さなPCがあるイメージです。
安全性の仕組み
サンドボックス環境| 触れる | 触れない |
|---|---|
| あなたが許可したフォルダ | デスクトップ |
| そのフォルダ内のファイル | 書類フォルダ |
| システムファイル | |
| パスワード・設定 |
実行前に確認できる
Coworkは作業を始める前に「こういう計画で進めます」と表示します。
おかしな動作があれば、実行前にストップできます。
注意:削除の指示には気をつけて
Coworkは指示通りに動きます。「いらないファイルを消して」のような曖昧な指示は避けましょう。大事なファイルが消える可能性があります。
Coworkの動作の流れ
- あなた:フォルダを指定して、やりたいことを伝える
- Cowork:計画を立てて表示(ここで確認できる)
- Cowork:許可されたフォルダ内で作業を実行
- Cowork:完了したファイルをフォルダに保存
利用方法と要件
システム要件
| 要件 | 詳細 |
|---|---|
| OS | macOS |
| アプリ | Claude Desktop アプリ |
| プラン | Claude Pro(月額$20 / 約3,000円)〜Max(月額$100〜$200 / 約15,000〜30,000円) |
| インターネット | 必須 |
※日本円換算は1ドル=150円で計算
開始手順
Step 1: Claude Desktop アプリをダウンロード
claude.com/download からインストールします。
Step 2: Claude Pro以上にアップグレード
- Pro: 月額$20(約3,000円)——2026年1月16日より利用可能に
- Max: 月額$100(約15,000円)または $200(約30,000円)
Step 3: 作業フォルダを指定
セキュリティのため、専用のテストフォルダを推奨します。機密情報を含まないフォルダから始めてください。
Step 4: タスクを自然言語で指示
「このフォルダ内のスクリーンショットから、経費一覧のスプレッドシートを作成して」
なぜCoworkが生まれたのか?開発背景
Claude Codeの予想外の使われ方
2025年にリリースされたClaude Codeは、本来開発者向けのコーディング支援ツールでした。
しかし、Anthropicは興味深い現象を観察しました。
「Claude Codeをリリースしたとき、開発者がコーディングに使うと予想していました。確かにそうでしたが、すぐに他のあらゆることにも使い始めたのです」
ユーザーは以下のような用途でClaude Codeを活用していました:
- ファイル整理・リネーム: 散らかったフォルダの自動整理
- スプレッドシート作成: データの構造化と可視化
- レポートのドラフト作成: 文書の自動生成
- データ分析・可視化: 数値データの分析とグラフ化
10日間での開発
この発見を受けて、Anthropicはわずか約10日間でCoworkを開発しました。「最後の1週間半で作った」とAnthropic社員が認めています。
Coworkの目的は、Claude Codeの強力な機能を技術的知識がなくても使えるインターフェースで提供することです。
キーパーソンの発言
"The 'Claude Code but for non-coders' moment is here. Cowork will form the foundation of the future of knowledge work."
「非エンジニア向けClaude Codeの瞬間がやってきた。Coworkは今後のナレッジワークの基盤となるだろう」
— Alex Albert, Anthropic Developer Relations Head(@alexalbert__)
セキュリティと注意点
Anthropicからの公式警告
Anthropicは以下のリスクを明示しています:
- プロンプトインジェクション(悪意あるファイルでAIの動作を操作する攻撃): ファイル内に埋め込まれた指示がClaudeの動作を操作する可能性
- ファイル削除のリスク: 指示が曖昧だと意図しないファイル削除が起きる可能性
安全に使うためのベストプラクティス
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 意図しない削除 | 重要フォルダは指定しない、バックアップを取る |
| 機密情報の漏洩 | 機密データを含むフォルダは使用しない |
| プロンプトインジェクション(攻撃手法) | 不審なファイルは事前に確認 |
| 予期せぬ動作 | 指示は具体的かつ明確に |
推奨される使い方
推奨:
- 専用の作業フォルダを作成して使用
- 重要なファイルは事前にバックアップ
- 小さなタスクから始めて動作を確認
- 指示は具体的に記述
非推奨:
- ホームディレクトリ全体へのアクセス許可
- 機密情報を含むフォルダでの使用
- 曖昧な指示(「適当に整理して」など)
現時点での制限事項
| 制限 | 詳細 |
|---|---|
| プラットフォーム | macOSのみ(Windows/Linux は未対応) |
| 提供形態 | 研究プレビュー(正式版ではない) |
| セッション間の記憶 | セッションをまたいだ記憶は保持されない |
| プロジェクト機能 | Claude Projects 内では使用不可 |
| セッション共有 | 他ユーザーとの共有機能なし |
| アプリ終了時 | セッションは終了される |
| 計算コスト | 通常チャットより高いトークン消費 |
今後の展望
Anthropicは以下の改善を予定しています:
- クロスデバイス同期: 複数デバイス間でのセッション継続
- Windows対応: macOS以外のプラットフォームへの展開
- 安全性の強化: プロンプトインジェクション対策の改善
- Knowledge Bases: トピック別の永続的なメモリ機能(開発中)
Knowledge Basesは、セッションを超えて情報を記憶する機能です。
例えば「このプロジェクトの背景情報」「よく使うテンプレート」などをCoworkに記憶させることで、毎回説明し直す手間を省けます。
FAQ
Q1. Claude CodeとCoworkはどちらを使うべき?
Claude Codeが適している人:
- ターミナル操作に慣れている開発者
- コードリポジトリ全体を操作したい
- より細かい制御が必要
Coworkが適している人:
- ターミナルを使いたくない非エンジニア
- 限定されたフォルダで安全に作業したい
- シンプルなUIで始めたい
Q2. 料金はどれくらいかかる?
2026年1月16日より、Claude Proプランでも利用可能になりました:
- Pro: 月額$20(約3,000円)
- Max: 月額$100(約15,000円)または $200(約30,000円)
Coworkは通常のClaudeチャットより計算コストが高くなります。複雑なタスクではトークン消費が増加します。
※日本円換算は1ドル=150円で計算
Q3. 日本語で指示できる?
はい、日本語での指示に対応しています。ファイル名や内容が日本語でも問題なく処理できます。
Q4. どんなファイル形式に対応している?
一般的なファイル形式に広く対応しています:
- ドキュメント: PDF, Word, テキスト
- データ: Excel, CSV, JSON
- 画像: PNG, JPEG(内容の分析も可能)
- コード: 各種プログラミング言語
Q5. Windowsではいつ使える?
現時点では未定です。Anthropicは「研究プレビューから学びながら、Windows対応を含む改善を進める」と述べています。
Q6. Proプランでも使える?
はい、2026年1月16日よりClaude Proプラン(月額$20 / 約3,000円) でも利用可能になりました。当初はMaxプランのみでしたが、Proユーザーにも解放されています。
※日本円換算は1ドル=150円で計算
Q7. iPhoneやiPadでは使える?
現時点では使えません。CoworkはmacOS版Claude Desktopアプリ専用の機能です。モバイル版(iOS/Android)では利用できません。
将来的な対応については未発表です。
Q8. セッションはどれくらい保持される?
Coworkのセッションはアプリを閉じると終了します。セッション間での記憶は保持されません。
今後、Knowledge Bases(開発中)により、セッションを超えた情報記憶が可能になる予定です。
まとめ
Claude Coworkは、AIエージェントの能力をすべての人に開放する重要な一歩です。
"Claude Code has an enormous amount of value that hasn't yet been unlocked for a general audience, and this seems like a pragmatic approach."
「Claude Codeには一般ユーザーにまだ解放されていない莫大な価値がある。これは実用的なアプローチに思える」
— Simon Willison, simonwillison.net
主要ポイント
- 非エンジニア向け: ターミナル不要で、チャットUIからAIに仕事を任せられる
- サンドボックス環境: 指定フォルダのみアクセス可能で安全性を確保
- 自律的な作業: タスク完了まで自動で実行。待っている間に次の作業を追加可能
- Proプラン対応: 2026年1月16日より月額$20(約3,000円)から利用可能に
次のステップ
- Claude Desktopをダウンロードしてインストールする
- 専用のテストフォルダを作成し、小さなタスクから試す
- ファイル整理やレポート作成など、実務で活用できるシナリオを検討する
関連記事
参考リソース
- Introducing Cowork | Claude公式ブログ
- Getting Started with Cowork | Claude Help Center
- TechCrunch: Anthropic's new Cowork tool offers Claude Code without the code
- Simon Willison's Weblog: First impressions of Claude Cowork
本記事は2026年1月19日時点の情報に基づいています。Coworkは研究プレビュー段階のため、機能や仕様は変更される可能性があります。
この記事の著者

中村 知良
代表取締役
早稲田大学卒業後、ソフトバンク株式会社にてAI活用やCEO直下案件のプロジェクトマネージャーに従事。その後、不動産スタートアップPit in株式会社の創業、他スタートアップでの業務改善・データ活用を経験後、2023年10月、株式会社ネクサフローを創業し代表取締役CEO就任。

