AI、データ活用、業務改善に関する最新情報やNexaflowの取り組みをお届けします

AIサマリー
SaaStr AI London 2025でJason LemkinとAmeliaが語った、20以上のAIエージェント導入で6万通の営業メールを自動化し、売上15%増を実現した方法。Artisan・Qualified・Agentforceの使い分けと、70%開封率の秘密を解説。
SaaStr AI London 2025で、SaaStr CEO Jason LemkinとGTM責任者Ameliaが、過去6ヶ月で60,000通の高度にパーソナライズされた営業メールを自動化し、人間SDRの32倍の生産性を実現した方法を公開しました。
元動画: SaaStr AI London 2025 - AI SDR Implementation 本記事は上記動画の内容を日本語で解説し、実践的な洞察を追加したものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント | SaaStr AI London 2025 |
| 登壇者 | Jason Lemkin(SaaStr CEO)、Amelia(GTM責任者) |
| トピック | AIエージェント導入実績、営業自動化、AI SDR戦略 |
| 難易度 | 中級(AI導入検討中の企業向け) |
| 対象 | SaaS企業経営者・CRO・営業責任者・RevOps担当者 |
SaaStrの創業者であり、SaaS業界で最も影響力のある人物の一人。年間10,000人以上が参加するSaaStr Annualを主催し、SaaSビジネスのベストプラクティスを発信し続けています。本セッションでは、AI SDRの現実的な期待値設定と、人間が手を付けない領域でのAI活用について語りました。
SaaStrのGo-to-Market戦略と運用を統括。過去6ヶ月で20以上のAIエージェントを導入し、60,000通の営業メールを自動化した実務責任者です。本セッションでは、具体的な数値データと失敗・成功パターンを惜しみなく共有しました。
過去6ヶ月(SaaStr Annual 2025後)で、SaaStrは約60,000通の高度にカスタマイズされた営業メールをAIエージェントで送信しました。これは人間SDRの平均的な生産性と比較して、32倍という驚異的な数字です。
| 指標 | 人間SDR | AIエージェント | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 月間メール送信数 | 75-300通/人 | 10,000通 | 32倍 |
| 返信率 | 2-4% | 6%(平均) | 1.5-3倍 |
| パーソナライゼーション率 | 3% | 大多数 | 30倍以上 |
| チケット売上貢献 | 片手で数える程度 | 15% | - |
生産性比較図Ameliaが公開した実績データによると、以下の返信率・開封率を達成しています:
"At scale, Artisan overall... it's about a 6% overall response right now. You know average for normal SDR is 2 to four."
「全体で見ると、Artisanは約6%の返信率です。通常の人間SDRの平均は2-4%です。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
特筆すべきは、SaaStr AI London 2025のチケット売上の**15%**をAIエージェントが直接販売したことです。過去に人間SDRにチケットを売らせようとした時は「片手で数えられるほど」しか売れなかったと言います。
"Between our two agents that I empowered to sell, they sold 15% of the ticket revenue for this event, which is kind of crazy cuz in the past when we've had human SDRs try and sell tickets, I think they sold like literally I could count on one hand."
「販売権限を与えた2つのエージェントが、このイベントのチケット収益の15%を売り上げました。これは驚異的です。過去に人間のSDRにチケットを売らせようとした時は、片手で数えられるほどしか売れませんでしたから。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
この15%は完全な「純増」です。人間SDRが「時間の無駄」と判断して手を付けなかった領域で、AIが成果を出しました。
Jason Lemkinは、AI SDR導入で最もよくある間違いを明確に指摘しました。
"Take what humans have nailed, document it, and then train an agent with what works. If you're expecting an agent to sell when you can't sell, that's never worked."
「人間が成功したことを記録し、それをエージェントに学習させる。自分が売れないのにエージェントに売らせようとしても、それは絶対に機能しない。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
これは2024年から2025年初頭にかけて、多くの企業が犯した失敗です。「AIツールを買って、何もせずに数百万円の売上を期待する」というアプローチは、Claude 4以前も以後も機能していません。
SaaStrが実践した正しい導入プロセスは以下の通りです:
導入プロセス図重要: セルフサーブでの導入は現時点では不十分です。Zendeskの事例では、トレーニングありで60-80%の自動化を達成できますが、セルフサーブでは20%のみです。ベンダー側のサポートが必須です。
SaaStrは現在、20以上のAIエージェントを運用していますが、その中核となる3つのツールがあります。
エージェント戦略マップ用途: アウトバウンド営業メール
実績:
特徴: ハイパーパーソナライゼーションが可能。SaaStrでは、過去のイベント参加データや企業情報を元に、カスタマイズレベル3-6/10のメールを大量に送信しています。
用途: ウェブサイト訪問者への即座の対応、ミーティング自動予約
実績:
メリット:
Ameliaは、Qualifiedを「眠っている間にミーティングが予約される」と表現しています。朝起きると、夜間に複数のミーティングが予約されており、営業チームはすぐに商談に進むことができます。
用途: 人間SDRが「時間の無駄」と無視していた小規模リードへのフォローアップ
実績:
成果の秘密: このAgentforceの高い開封率は、人間SDRが無視していた小規模リードや、5日間返信がなかった問い合わせへのフォローアップという用途に特化しているためです。
Jason Lemkinは実体験を共有しました。彼はロンドン滞在中、ある$10,000の製品について問い合わせをしましたが、5日間返信がありませんでした。最終的に別の担当者に回され、「電話で話しましょう」と言われた時点で、商談は失注しました。
"I reached out to a vendor for a $10,000 product and I said, 'I want to buy it while we're here. I don't have a lot of time. We're here at SaaStr London. I have two questions.' I didn't hear back till yesterday afternoon... 5-day response. Get on. I mean, you lost the deal, right?"
「私はロンドン滞在中に$10,000の製品について問い合わせをし、『すぐに買いたい。時間がない。2つ質問がある』と伝えました。しかし5日間返信がありませんでした。昨日の午後になってようやく返信が来て、『電話で話しましょう』と言われました。その時点で商談は失注したのです。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
このような「人間が手を付けない領域」こそ、AIが真価を発揮する場所です。
返信率比較図SaaStrでは、人間SDRを雇用していた時代、パーソナライズされたメールは全体の**わずか3%**でした。残りの97%は、テンプレートをそのまま使った汎用的なメールでした。
現在、AIエージェントを導入したことで、大多数のターゲットアカウントが高度にカスタマイズされたメッセージを受信しています。
重要なのは、カスタマイズレベルは3-6/10で十分だということです。10/10の完璧なカスタマイズは必要ありません。
"The bar is as good or better than like your average human SDR... They're just pretty good with not a lot of errors. That's that's good enough to to crush it."
「基準は平均的な人間SDRと同等かそれ以上。かなり良い品質でエラーが少ない。それで十分に成果を出せる。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
Jason Lemkinは、「30人のトップティアOxford卒業生SDRを雇って、1日1通の完璧なメールを書かせる」という幻想を否定します。そのようなSDRは3ヶ月でAE(Account Executive)に昇進したがり、すぐに退職します。
必要なのは、平均的な人間SDR以上の品質と24/7の一貫性です。
AIによる高度なカスタマイゼーションの結果、最初のメールで返信が来ることが多いとAmeliaは言います。人間SDRの場合、通常は数回のフォローアップメールが必要ですが、AIは最初のメールで価値を提供できるため、返信率が高まります。
Agentforceの70%という驚異的な開封率の背景には、人間が手を付けない領域でのAI活用があります。
Jason Lemkinは、人間SDRの行動パターンを率直に語りました。
"Every salesperson is managing their time. They're going to force rank their leads in their head. They're going to put all their effort into that one big deal that's going to close this quarter, a little bit of effort into the small ones, and nothing to the bottom."
「すべてのセールスパーソンは自分の時間を管理しています。彼らは頭の中でリードを優先順位付けします。今四半期にクローズする大型案件にすべての労力を注ぎ、小規模案件には少しだけ労力を割き、最下位のリードには何もしません。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
SaaStrでは、6年間にわたって人間SDRにチケット販売を依頼し、インセンティブやスターバックスカードまで用意しましたが、彼らは「時間の無駄」と判断して実行しませんでした。Momentumなどのツールでトラッキングすると、「やる」と言いながら実際にはやっていなかったことが判明しました。
一方、AIにとっては、常に返信する価値があるのです。
"It's always worth the AI's time to get back to them. It's always worth and your leads deserve it."
「AIにとっては常に返信する価値がある。常に価値があるし、あなたのリードはそれに値する。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
Jason Lemkinは、古いブログ投稿を引用し、「すべてのリードは女王や王のように扱われるべき」と語りました。$10,000の商談でさえ、ロンドンでは「たくさんのFlat Ironステーキを買える金額」であり、決して無視すべきではありません。
Agentforceが生成したチケット売上の15%は、完全な純増です。人間SDRがいても、この売上は存在しませんでした。
"Even if you grow 15 or 20% faster in 2026 because of AI, it's a gift from heaven, right?"
「AIのおかげで2026年に15%か20%速く成長できるなら、それは天からの贈り物だろう?」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
| ステップ | 従来のフロー | 現在のフロー(Qualified) |
|---|---|---|
| 1 | ウェブサイトでフォーム送信 | ウェブサイトでAIと対話開始 |
| 2 | 手動でルーティング(担当者決定) | 即座に資格確認(会社規模、ニーズ等) |
| 3 | 2-24時間後にAEから返信 | その場でミーティング予約 |
| 4 | Zoomリンク送信(時々動作しない) | 予約完了(24/7稼働) |
Ameliaは、Qualifiedを導入してから、朝起きると夜間に複数のミーティングが予約されていると言います。彼女は営業チームに、予約されたミーティングの背景情報を共有し、すぐに商談に進むことができます。
Qualifiedは24/7稼働するため、タイムゾーンや休日を気にする必要がありません。見込み客は、自分の都合の良い時間にウェブサイトを訪問し、即座にAIと対話し、ミーティングを予約できます。
実装の低ハードル: Jason Lemkinは「Claude 4やGPT-4以降、これらのツールはすべて非常に良くなった。実装しない理由がない」と語りました。2026年にまだ人間がインバウンドリードを手動で資格確認している企業は、すぐに改善すべきです。
Jason Lemkinは明確に述べました。
"You need two humans to make the AI work. One, you need someone generally speaking at the vendor to help you deploy it. A forward deployed engineer... And then the second point is you need a GTM engineer in house."
「AIを機能させるには2人の人間が必要です。1つ目は、ベンダー側のForward Deployed Engineer。2つ目は、社内のGTMエンジニアです。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
必要な体制図役割: ベンダー側のエンジニアが、カスタマイズ・トレーニング・デプロイをサポートする役割です。
重要性: セルフサーブは現時点では不十分です。Jason Lemkinは、ZendeskのCOOとの対談で以下のデータを共有しました。
20%でも意味がある場合もありますが、アウトバウンド営業ツールでは不十分です。より高い自動化率を達成するには、FDEのサポートが必須です。
Ameliaの推奨: ベンダーを選定する際、FDEサポートの有無を必ず確認してください。FDEが提供されない場合、そのベンダーは避けるべきです。
役割: 社内の技術に強いマーケター/RevOps担当者です。
スキル:
誰が適任か?:
Jason Lemkinは、「GTMエンジニアは、社内の1人のnerd(技術オタク)」と表現しました。その人物を見つけ、昇進させ、AIエージェント導入を任せるべきです。
Ameliaは、Salesforce Towerで撮影した写真を共有し、現在の「核」となるアカウントチームを紹介しました。
彼女は、これら3人と日常的にテキストでやり取りし、信頼関係を構築しています。データを共有する相手として、このようなチームが揃っているベンダーを選ぶべきです。
多くの企業は、AIエージェントを導入しても、すべてをミーティング予約に誘導してしまうという間違いを犯しています。
Ameliaは、低価格商品(チケット、$500以下のサブスクリプション等)は、AIに直接販売させるべきだと語りました。
SaaStrでは、2つのエージェントに販売権限を与え、チケット売上の15%を生成しました。
過去に人間SDRにチケットを売らせようとした時は、「片手で数えられるほど」しか売れませんでした。彼らは「6桁のスポンサーシップを獲得したい」と考え、チケット販売を「時間の無駄」と判断していました。
AIは、製品知識を完璧に理解し、24/7稼働し、一貫した品質で販売します。
"AI will also know your product a lot better than most entry level SDRs and so whatever you tell it about the product it will contextualize for them and add value."
「AIは、ほとんどのエントリーレベルSDRよりも製品をよく理解しています。製品について伝えた内容を、見込み客のコンテキストに合わせて説明し、価値を提供します。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
Ameliaは、過去6ヶ月で多くの企業から相談を受けた中で、よくある失敗パターンを5つ挙げました。
"You should never just unleash an AI agent on your entire entire database. Like do not do that. It will not be customized. It's not going to work like this."
「AIエージェントをデータベース全体に一斉に解き放ってはいけません。絶対にやめてください。カスタマイズされず、機能しません。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
Ameliaが相談を受けた、売上$1 billionのB2B SaaS企業は、「AIツールを購入して、新しく雇ったSDR/BDRに配布し、彼らに学習させる」という計画を立てていました。Ameliaはこれを強く否定しました。
理由:
各エージェントには2週間のトレーニング期間が必要です。Qualifiedの動画撮影には丸1日かかりました。この時間投資を惜しんではいけません。
Ameliaは「10社でのベイクオフは多すぎる。3社に絞れ」とアドバイスしました。
前述のB2B SaaS企業のCMOは、10社でのベイクオフを計画していましたが、Ameliaに説得され、3社に絞ることにしました。
AIエージェントのトレーニングや運用を、すぐに退職しそうな人に依存してはいけません。その人が退職すると、すべてのエージェントを再トレーニングする必要があります。
Ameliaが相談を受けた前述のCMOは、その後6週間で退職しました。彼がAI戦略を推進していたら、会社は大きな損失を被っていたでしょう。
失敗vs成功図| 失敗パターン | 成功の秘訣 |
|---|---|
| 全データベースに一斉送信 | 800-1,000件のバッチで、特定のペルソナに集中 |
| 新人SDRに丸投げ | 成功パターン確立後に導入 |
| トレーニングなし | 2週間のトレーニング期間を確保 |
| 10社でベンダー選定 | 3社に絞り、顧客参照を確認 |
| すぐ辞める人に依存 | 長期在籍が見込まれる人材への依存 |
各AIエージェントのトレーニングには2週間が必要です。Qualifiedの動画機能(Amelia AI)の撮影には、丸1日かかりました。
この時間投資を惜しんではいけません。
導入初期は、全メッセージを人間がチェックする必要があります。
Ameliaは現在、スポットチェックと「フラグ機能」を使っています。AIが問題を検知した時に、彼女にアラートが送られます。ミーティングが自動予約された場合、彼女は内容を確認せず、信頼しています。
このような信頼関係は、段階的に構築されます。
Jason LemkinとAmeliaは、まずミッションクリティカルでない領域から始めることを強く推奨しています。
具体的には:
これらの領域で成功パターンを確立してから、より重要な領域に拡大します。
SaaStrの例:
SaaStrのAmelia AIでは、約150,000回のやり取りを分析した結果、以下の比率でした。
Jason Lemkinは「これはAI業界のトレンドトピックだが、過剰に分析する必要はない」と語りました。
チャットは最も実装しやすく、すぐに機能します。音声は5-10分でセットアップ可能(11 Labsを使用)ですが、やや手間がかかります。
動画は最も時間がかかります。Ameliaは丸1日をQualifiedでの撮影に費やし、カメラを見つめ、ゆっくりまばたきし、奇妙な単語を発音しました。
Ameliaは、動画を追加した理由を以下のように語りました。
"I wanted to start it to ramp to literally ramp our AI like a human to be able to start to sell more. So that's why we added the video because I was like, 'Okay, I need it to add a layer of trust where I feel like on a chat. I I wouldn't I wouldn't buy something on a chat necessarily.'"
「AIを人間のようにランプアップ(段階的に成長)させ、より多く販売できるようにしたかったのです。だから動画を追加しました。チャットだけでは信頼の層が足りないと感じたからです。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
多くの人がSaaStrのポッドキャストやイベントでAmeliaを知っているため、動画は「これは本当にAmeliaだ」という信頼を構築します。
Jason Lemkinは、重要な洞察を共有しました。
"What they want is help. And I really think especially in 2026, we're all going to work in these heterogeneous worlds where we mix AIs and humans. And imagining that I somehow mind talking to a great AI is backwards. A great AI is often going to add more value than a mediocre human."
「人々が求めているのは助けです。特に2026年には、私たちはAIと人間が混在する異種混合の世界で働くことになります。優れたAIと話すことを嫌がるという考えは時代遅れです。優れたAIは、平凡な人間よりも多くの価値を提供します。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
見込み客は、5日間待たされるよりも、即座に対応してくれるAIを好みます。
いいえ、完全な置き換えではありません。
AI SDRは、人間が「時間の無駄」と判断する領域(小規模リード、放置された問い合わせ等)で真価を発揮します。品質基準は「平均的な人間SDR以上」でOKです。
Jason Lemkinは、「SDRの大部分は2026年に消えるだろうが、特に資格確認(BDR)の役割は消える」と予測しています。しかし、戦略的な営業活動は人間が担当し続けます。
各エージェントのトレーニングに2週間〜1ヶ月必要です。
導入初期は全メッセージをチェックし、段階的に自動化レベルを上げます。まずは800-1,000件のバッチで特定のペルソナに絞って開始することを推奨します。
SaaStrの例では、6ヶ月で20以上のエージェントを導入しましたが、最初の1つ(Artisan)に最も時間がかかりました。3つ目のエージェント(Agentforce)は、より迅速にロールアウトできました。
現時点では不十分です。
Zendeskの例では、トレーニングありで60-80%の自動化を達成できますが、セルフサーブでは20%のみです。ベンダー側のForward Deployed Engineer(FDE)と社内のGTMエンジニアの2人の人間が必要です。
用途によって使い分けます。
10社でベンダー選定(ベイクオフ)は避け、3社程度に絞り、顧客参照を確認してください。
自社の「人間が手を付けていない領域」を特定してください。
具体的には、800-1,000件の放置リードを抽出し、まず1つのエージェントから始めます(ミッションクリティカルでない領域)。人間がまず成功パターンを確立し、それをエージェントに学習させることが成功の鍵です。
人間SDRの平均は2-4%です。
SaaStrの実績では、Artisanで6%、Qualifiedで6%、Agentforceで70%の開封率を達成しています。Agentforceの高い開封率は、人間SDRが無視していた小規模リードへのフォローアップという用途に特化しているためです。
低価格商品(チケット、$500以下のサブスクリプション等)は直接販売させるべきです。
SaaStrでは15%のチケット収益をAIが生成しました。よくある間違いは、すべてをミーティング予約に誘導してしまうこと。商品の価格帯に応じて戦略を変えましょう。
GTMエンジニアを見つけるか、育成する必要があります。
候補者:
見つからない場合は、採用を検討してください。AIエージェントの導入と運用には、このような人材が必須です。
Jason Lemkinは、AIエージェントに対する現実的な期待値を示しました。
"Even if you grow 15 or 20% faster in 2026 because of AI, it's a gift from heaven, right?"
「AIのおかげで2026年に15%か20%速く成長できるなら、それは天からの贈り物だろう?」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
AIエージェントは魔法ではありません。しかし、適切に導入すれば、15-20%の成長加速という「贈り物」をもたらします。
Ameliaは、現在の課題を的確に表現しました。
"Your problem becomes not having agents. Your problem is keeping up with your agents."
「問題はエージェントを持っていないことではなく、エージェントに追いつくことです。」
— Amelia, SaaStr GTM責任者
SaaStrでは、AIエージェントが24/7稼働し、常に通知が来ます。「あなたのAIがこれをしました」「ミーティングが予約されました」「新しい返信があります」。朝起きると、夜間に複数のミーティングが予約されています。
この新しい世界では、人間の課題は「エージェントを導入すること」ではなく、「エージェントが生成するリードやミーティングに追いつくこと」です。
Jason Lemkinは、AIエージェントの真の価値を語りました。
"Every lead should be treated like a queen or king. Every lead is precious."
「すべてのリードは女王や王のように扱われるべきです。すべてのリードは貴重です。」
— Jason Lemkin, SaaStr CEO
人間SDRは、時間の制約から、小規模リードを無視します。しかし、そのリードは$10,000の商談かもしれません。AIエージェントは、すべてのリードを平等に、丁寧に扱います。
本記事はネクサフローのAI研究シリーズの一部です。
こちらの記事も参考にしてください

a16z創業者Marc AndreessenとBen Horowitzが語るAIの本質。LLMは創造的か?IQと成功の相関はわずか0.4。転移学習ができる人間は1万人中3人。AIバブルは本当か?中国とのAI競争、ロボティクス革命の現実を徹底解説。

SaaStr創業者Jason LemkinとAmeliaが実践する、AIマーケティングツール20個の運用方法を解説。Reeve.art、Gamma、Opus Proなど具体的なツール活用でコンテンツ生産性を3倍化。営業とマーケの融合事例も紹介します。

a16z創業者Marc Andreessenが明かすAI市場の未来。DeepSeek等中国勢の台頭、usage vs value-based pricing、大モデル vs 小モデル論争、規制問題まで。前例のない成長率とトリリオンダラー級の未解決問題を徹底解説。