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ホーム/プライシング/料金を「公開する」か「隠す」か【Stripe vs Salesforceの戦略】
料金を「公開する」か「隠す」か【Stripe vs Salesforceの戦略】

料金を「公開する」か「隠す」か【Stripe vs Salesforceの戦略】

11分で読める|2026/01/26|
プライシング価格戦略B2BSaaS

AIサマリー

Stripeは料金を公開、Salesforceは交渉前提。どちらが正解か?判断フレームワークと、問い合わせの心理的ハードルを解説します。

料金ページを見たことがない人はいないでしょう。

しかし、「価格を見せる」か「問い合わせ」を求めるかは、企業によって大きく異なります。本記事では、価格公開・非公開の判断フレームワークを解説します。


この記事でわかること

  1. 2つの戦略: 公開と非公開、それぞれの意味
  2. 事例比較: Stripe(公開)vs Salesforce(非公開)
  3. 判断基準: どちらを選ぶべきかのフレームワーク

基本情報

項目内容
トピック価格の透明性戦略
カテゴリ価格戦略
難易度中級
対象読者SaaS/サブスク事業の担当者・経営者

「料金を見せる」ことの意味

価格を公開するか非公開にするかは、単なる表示の問題ではありません。

価格公開のメッセージ

「隠すものがない」という信頼のシグナルです。

  • 競合と比較してください
  • 予算に合うか自分で判断してください
  • 営業と話さなくても購入できます

価格非公開のメッセージ

「あなたに合わせた価格」というカスタマイズのシグナルです。

  • お客様の状況に応じて最適な提案をします
  • 価格は交渉の余地があります
  • 専門家が相談に乗ります

公開が有利な場合

価格公開が効果的なのは、以下のようなケースです。

事例: Stripe

Stripeは料金を完全公開しています。

取引種別手数料
国内カード2.9% + $0.30
国際カード3.1% + $0.30 + 1.5%

出典: Stripe Pricing

なぜ公開が効果的なのか

  1. 開発者がすぐ試せる: 上司の承認を待たない
  2. 競合比較が容易: 透明性が差別化に
  3. 営業コスト削減: セルフサービスで契約

公開が有利な条件

条件説明
競合と同等の価格帯隠す理由がない
セルフサービス促進問い合わせなしで購入
シンプルな価値提案説明不要
SMB向け製品意思決定が早い

非公開が有利な場合

一方、価格非公開が効果的なケースもあります。

事例: Salesforce

Salesforceはリスト価格を公開していますが、実質的には交渉前提です。

実態詳細
割引率15-50%が一般的
価格決定「Business Desk」が判断
交渉余地マルチイヤーで年次値上げ回避可

出典: The Negotiator Guru

なぜ非公開が効果的なのか

  1. 顧客ごとの価値最大化: 大企業には高く、中小には柔軟に
  2. 大型案件の柔軟性: カスタマイズに対応
  3. 競合への情報漏洩防止: 価格戦略を守る

非公開が有利な条件

条件説明
顧客ごとに価値が異なる1社ごとに提案
カスタマイズが前提標準価格が意味をなさない
高額・長期契約交渉の余地が大きい
エンタープライズ向け営業リソースを投入できる
業界別の価格公開傾向業界別の価格公開傾向

「問い合わせ」の心理的ハードル

「Contact Sales」ボタンには、見えないハードルがあります。

問い合わせを避ける心理

  • 営業からの連絡が面倒
  • 予算に合わないかもしれない不安
  • 「今すぐ買う」つもりがない

フィルターとしての機能

一方で、問い合わせフォームは「購買意欲の低い見込み客をフィルタリング」する効果があります。

問い合わせてくる人は、ある程度本気で検討している可能性が高いのです。

中間策: 価格帯だけ表示

HubSpotのようなハイブリッドアプローチも有効です。

  • 基本プラン: 価格を公開
  • エンタープライズ: 「お問い合わせ」

「$100〜」のように下限を示すことで、予算感のミスマッチを防げます。


判断フレームワーク

自社に最適な戦略を選ぶためのフレームワークです。

判断フレームワーク判断フレームワーク

公開を選ぶべき場合

以下のチェックリストで判断します。

  • 競合が公開している
  • 価格が競争力ある
  • セルフサービス購買を促進したい
  • 価格体系がシンプル

3つ以上該当 → 公開を検討

非公開を選ぶべき場合

  • 顧客ごとに価値が大きく異なる
  • カスタマイズが前提
  • 高額・長期契約が中心
  • 営業リソースが十分

3つ以上該当 → 非公開を検討

「競合が非公開なら公開」という逆張り

競合が非公開なら、あえて公開することで差別化になる場合もあります。

「私たちは隠しません」というメッセージは、信頼構築に効果的です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 「価格はお問い合わせください」で離脱する人は多い?

はい、特にSMB向けでは離脱率が高くなります。ただし、エンタープライズでは「カスタマイズ対応」のシグナルになります。

Q2. 価格帯だけ表示する方法は有効?

有効です。「$100〜」のように下限を示すことで、予算感のミスマッチを防げます。

Q3. 競合が非公開なら自社も非公開にすべき?

必ずしもそうではありません。競合が非公開なら、公開することで差別化になる場合もあります。


まとめ

主要ポイント

  1. 価格公開は信頼のシグナル。SMB向け、セルフサービス型に有効
  2. 価格非公開はカスタマイズのシグナル。エンタープライズ、高額取引に有効
  3. ハイブリッドも選択肢。基本プランは公開、エンタープライズは問い合わせ

次のステップ

  1. 競合の価格ページを調査する
  2. 自社の顧客層(SMB vs エンタープライズ)を確認する
  3. フレームワークで判断する

参考リソース

  • Stripe Pricing
  • Salesforce Negotiations - The Negotiator Guru

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料金の仕組み完全ガイド

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  7. 複数の仕組みを組み合わせる

本記事は「料金の仕組み完全ガイド」シリーズの第6回です。

この記事の著者

猪良 幸太郎

猪良 幸太郎

東京理科大学卒業後、国内独立系コンサルティングファームに入社し、IT・業務コンサルタント兼マネージャーとして業務最適化やシステム導入プロジェクトを経験。その後プライシングスタジオに入社し、執行役員兼ビジネス本部長として顧客のプライシング変革支援をリードする傍ら、自社の新規事業立ち上げの推進にも従事。

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目次

  • この記事でわかること
  • 基本情報
  • 「料金を見せる」ことの意味
  • 価格公開のメッセージ
  • 価格非公開のメッセージ
  • 公開が有利な場合
  • 事例: Stripe
  • なぜ公開が効果的なのか
  • 公開が有利な条件
  • 非公開が有利な場合
  • 事例: Salesforce
  • なぜ非公開が効果的なのか
  • 非公開が有利な条件
  • 「問い合わせ」の心理的ハードル
  • 問い合わせを避ける心理
  • フィルターとしての機能
  • 中間策: 価格帯だけ表示
  • 判断フレームワーク
  • 公開を選ぶべき場合
  • 非公開を選ぶべき場合
  • 「競合が非公開なら公開」という逆張り
  • よくある質問(FAQ)
  • Q1. 「価格はお問い合わせください」で離脱する人は多い?
  • Q2. 価格帯だけ表示する方法は有効?
  • Q3. 競合が非公開なら自社も非公開にすべき?
  • まとめ
  • 主要ポイント
  • 次のステップ
  • 参考リソース

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