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AIサマリー
評価額12.8億ドルのIntercomの全貌を徹底解説。Fin AIエージェントが週100万件のチケットを自動解決する革新と、AIファーストへの大胆な賭けに迫ります。
Intercomは、2011年に「インアプリチャットバブル」のパイオニアとして創業し、現在はAIファーストのカスタマーサービスプラットフォームへと進化しています。主力AIエージェント「Fin」は、週100万件以上のサポートチケットを自動解決し、人間エージェント6,500人相当の働きをしています。
本記事では、Intercomの技術的な革新、創業者の哲学、そしてAIへの大胆な賭けを徹底的に分析します。
Intercomの全体像| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Intercom, Inc. |
| 設立年 | 2011年 |
| 本社 | サンフランシスコ |
| 従業員数 | 約1,800名 |
| 評価額 | $1.28B(12.8億ドル) |
| 総調達額 | $242M |
| 顧客数 | 30,000社以上 |
| バージョン | リリース | 特徴 |
|---|---|---|
| Fin 1 | 2023年 | OpenAI GPT搭載、基本的なQ&A |
| Fin 2 | 2024年10月 | Anthropic Claude搭載、51%→66%解決率、99.9%精度 |
| Fin 3 | 2025年10月 | Procedures機能、複雑なクエリの完全解決 |
2024年10月にリリースされたFin 2では、AIモデルをOpenAIからAnthropic Claudeに変更しました。
Fin 2の実績:
2025年10月の「Pioneer 2025」で発表されたFin 3は、以下の革新的機能を搭載:
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| Procedures | 複雑なクエリの完全解決、自然言語指示と決定論的制御の組み合わせ |
| Simulations | テストスイートによる動作検証 |
| Slack/Discord対応 | マルチチャネル展開 |
基本情報:
起業歴:
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年 | 12歳でAOLで初のウェブサイト構築 |
| 2000年 | 16歳で地元向けインターネットポータル事業開始 |
| 2006年 | FoldSpy(ウェブサイト分析)創業 |
| 〜2011年 | Exceptional(バグトラッキング)をRackspaceに売却 |
| 2011年 | Intercom創業 |
ダブリンのコーヒーショップでの観察がIntercomの原点でした。店主が顧客の好みを覚えて個人的なつながりを築いている様子を見て、「オンラインビジネスにも同様の体験を提供したい」というアイデアが生まれました。
Intercomは、AIに対して$100M以上($94Mを2024年に発表)を投資し、AIファーストへの完全移行を決断しました。
投資の内訳:
「不確実性の中で動かなければならない。AIは進化が速すぎる。様子見の機会はない。テストを実行する機会も、ゆっくり進める機会も、慎重になる機会もない。直感で動く覚悟が必要だ。」 — Des Traynor, CSO
| 項目 | Intercom | Zendesk | Freshdesk |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 会話ファースト | チケットファースト | コスト効率 |
| AI統合 | ネイティブ(Fin) | 後付け | 後付け |
| ターゲット | SaaS・テック | 大企業 | SMB |
| 強み | インアプリメッセージング | カスタマイズ性 | 価格 |
競合比較
Intercomの成長タイムライン| ラウンド | 日付 | 調達額 | 主要投資家 |
|---|---|---|---|
| Seed | 2011-2012年 | $1M | 500 Global、David Sacks |
| Series A | 2013年6月 | - | Social Capital |
| Series B | 2014年1月 | - | Bessemer Venture Partners |
| Series D | 2018年3月 | $125M | Kleiner Perkins、Google Ventures |
総調達額:$242M 評価額:$1.28B(2018年3月〜)
| 時期 | ARR | 成長率 |
|---|---|---|
| 2020年 | $150M | - |
| 2023年 | - | 10%(低迷期) |
| 2024年 | $200M〜$343M | 25%(AI回復) |
Intercomの成長指標導入結果:
背景:Zendeskから切り替え
導入結果:
「オンラインのカスタマーサービスの基準は最悪だ。もしコーヒーショップで質問をして『水曜日にお返事します』と言われたら想像できるだろうか。それが今のカスタマーサービスの標準なのだ。」 — Eoghan McCabe, CEO
「Finは世界最高のカスタマーサービスエージェントになるだけではない。世界最高のカスタマーエージェントになり、顧客体験全体を扱えるようになる。」 — Eoghan McCabe, CEO
「AIは収束力だ。すべてを類似させる力がある。すべての製品に大きく異なるUIが必要だという考えは、時が経つにつれて真実ではなくなっている。」 — Des Traynor, CSO
Intercomは、AIファーストへの大胆な賭けにより、カスタマーサービス市場での地位を再確立しています。
Intercomの強み:
今後の期待: $100M以上のAI投資が成果を出し始めており、Fin AIの進化とともにさらなる成長が期待されます。
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