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AIサマリー
評価額31億ドル(約4,650億円)に到達したClayの全貌を徹底解説。100以上のデータソースと自然言語AIを組み合わせた革新的なGTMプラットフォームの技術、創業者の哲学、そして急成長の秘密に迫ります。
Clay(クレイ) は、営業・マーケティングチームのGTM(Go-to-Market) 活動を革新するAIプラットフォームです。手作業で数時間かかっていたリードリサーチを、わずか数秒で完了させます。
本記事の表記について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | Clay Inc. |
| カテゴリ | GTMオートメーション |
| 評価額 | $3.1B(約4,650億円) |
| 難易度 | 中級 |
Clayの全体像| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Clay Inc. |
| 設立年 | 2016年 |
| 本社 | ニューヨーク |
| 従業員数 | 約100名(2024年時点) |
| 評価額 | $3.1B(約4,650億円、2024年10月) |
| 総調達額 | $250M以上(約375億円超) |
従来のB2B営業プロセスには、以下の課題がありました:
Clayは「ウォーターフォールエンリッチメント」という独自のアプローチで解決します。
コア技術:
100以上のデータソース統合
自然言語AIエージェント(Claygent)
ウォーターフォールエンリッチメント
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| リードエンリッチメント | 会社名やドメインから100以上のデータポイントを自動取得 |
| AIリサーチ(Claygent) | 自然言語でカスタムリサーチを実行 |
| AIメール作成 | パーソナライズされたアウトリーチメールを自動生成 |
| ワークフロー自動化 | データ取得→スコアリング→アウトリーチを完全自動化 |
| CRM連携 | Salesforce、HubSpot、Outreachとの双方向同期 |
経歴:
創業の動機:
Kareemは、自身の起業経験から「営業リストの作成とリサーチ」に膨大な時間が費やされる現実を痛感していました。高品質なデータを手動で収集・整理する作業が、営業チームの時間の多くを奪っていたのです。
経歴:
技術的ビジョン:
NicolaeはMITでの経験を活かし、Clayの技術基盤を構築しました。複数のデータソースを効率的に統合し、リアルタイムで処理するシステムアーキテクチャを設計しています。
Clayはノートテイキングアプリとしてスタートしました。ピボットを経てGTMプラットフォームへと進化しています。創業者たちは自社の営業活動で「リードリサーチの非効率性」を実感し、これを解決するツールの開発を決意しました。
"営業担当者が1日の半分をリサーチに費やしている。これは明らかにおかしい。AIがこの作業を数秒で完了できれば、営業はより本質的な仕事—顧客との関係構築—に集中できる。"
— Kareem Amin, CEO
Clayの成長タイムライン| ラウンド | 日付 | 調達額 | 評価額 | 主要投資家 |
|---|---|---|---|---|
| Seed | 2019年 | $1.6M(約2.4億円) | - | Y Combinator、SV Angel |
| Series A | 2022年6月 | $8M(約12億円) | - | Sequoia Capital |
| Series B | 2024年3月 | $46M(約69億円) | - | Meritech Capital |
| Series C | 2024年10月 | $250M+(約375億円超) | $3.1B(約4,650億円) | Sequoia Capital主導 |
総調達額:約$300M以上(約450億円超)
Sequoia Capitalのパートナーは、Clayへの投資理由を次のように説明しています:
"Clayは単なるデータツールではない。GTM全体のワークフローを根本から変革するプラットフォームだ。100以上のデータソースを統合し、AIで自動処理するという発想は、私たちが見てきた中で最もエレガントなソリューションの一つだ。"
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| ARR(年間経常収益)(2024年推定) | $50M以上(約75億円超) |
| 顧客数 | 100,000社以上 |
| ユーザー数 | 数十万人 |
| 成長率 | 前年比3-4倍 |
用語解説: ARR(Annual Recurring Revenue)とは、サブスクリプション型ビジネスにおける年間の定期収益を指します。SaaS企業の成長指標として最も重視される数値です。
課題:
Clay導入後:
課題:
Clay導入後:
| 項目 | Clay | Apollo.io | ZoomInfo | LinkedIn Sales Navigator |
|---|---|---|---|---|
| データソース数 | 100+ | 50+ | 100+ | LinkedIn中心 |
| AI機能 | ◎ 高度 | ○ 基本的 | ○ 基本的 | △ 限定的 |
| カスタマイズ性 | ◎ 非常に高い | ○ 中程度 | ○ 中程度 | △ 低い |
| 価格帯 | 中〜高 | 低〜中 | 高 | 中 |
| ターゲット | 成長企業〜大企業 | SMB〜中堅 | 大企業 | 全規模 |
競合比較| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年3月 | Series B $46M(約69億円)調達 |
| 2024年7月 | Claygent(AIエージェント)大幅アップデート |
| 2024年10月 | Series C $250M+(約375億円超)調達、評価額約4,650億円に |
| 2024年11月 | Enterprise向け機能強化、SOC 2 Type II取得 |
用語解説: SOC 2 Type IIとは、サービス組織のセキュリティ・可用性・処理の完全性などを評価する国際的な監査基準です。企業向けSaaSにとって重要な信頼性の証明となります。
Clay導入フロー"私たちはClayを、営業チームの『第二の脳』として設計しています。人間の創造性と判断力を最大限に活かすために、単純作業はすべてAIに任せる。これが私たちのビジョンです。"
— Kareem Amin, CEO
"GTMの世界では、データの質がすべてを決定します。私たちは100以上のソースを統合することで、業界最高水準のデータ品質を実現しています。"
— Nicolae Rusan, 共同創業者
Clayは無料プランから始められます。有料プランは月額$149から。Enterprise向けにはカスタム価格が設定されています。
CRMはデータを「保管」するツールです。一方、Clayはデータを「収集・エンリッチ・活用」するプラットフォームです。Salesforce等のCRMと連携して使用します。
Clayは主に英語圏のデータソースを統合しています。日本企業のデータ取得には限界がありますが、企業Webサイトのスクレイピング機能は日本語にも対応しています。
自然言語で「この会社の最新の資金調達情報を教えて」と質問すると、Webを検索して回答を返します。GPT-4ベースで、カスタムリサーチを自動化できます。
Clayの強みは「AIネイティブ設計」と「100以上のデータソース統合」です。特に、複雑なワークフローをノーコードで構築できる点が差別化ポイントとなっています。
本記事はネクサフローのAI研究シリーズの一部です。
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