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ホーム/スタートアップ分析/Lovable徹底解説:非エンジニアがアプリを作れるVibe Codingの実力【2025年最新】
Lovable徹底解説:非エンジニアがアプリを作れるVibe Codingの実力【2025年最新】

Lovable徹底解説:非エンジニアがアプリを作れるVibe Codingの実力【2025年最新】

49分で読める|2026/01/18|
AIスタートアップ開発ツール

AIサマリー

評価額$6.6B(約9,900億円)、ARR $200M(約300億円)。CERNの素粒子物理学研究者からの転身、17歳の天才との出会い、トラフィック40%減少の中での$330M調達。GitHubで史上最速50,000スターを達成したLovableの物語を徹底解説。

2023年6月のある週末。

スウェーデンの起業家Anton Osikaは、ChatGPTを見て思いました。

「これでコード全体を生成できるのでは?」

たった1週末で作ったツールは、GitHub史上最速で50,000スターを達成します。DevinやCursorより速いペース。開発者コミュニティは熱狂しました。

しかし、批判も殺到します。

「プロトタイプは作れるかもしれない。でも、本番環境では使えない」

Cursorの創業者Michael Truellは警告しました:

「目を閉じてコードを見ずにAIに構築させ、不安定な基盤の上に階を重ねていくと、やがて崩れ始めます」

2年後、トラフィックは40%減少。「Vibe Codingバブル」の崩壊が囁かれました。

それでも、Lovable(旧GPT Engineer)は評価額$6.6B(約9,900億円)、ARR $200M(約300億円)に到達します。ZendeskやMcKinseyが導入し、毎日10万以上の新規プロジェクトが作られています。

批判は正しかったのでしょうか?それとも、「非エンジニアがアプリを作る」という新しい時代が本当に来たのでしょうか?

本記事は、CERNの素粒子物理学研究者から起業家へ転身した男の物語です。

本記事の表記について

  • 金額の日本円換算は1ドル=150円で計算しています
  • 下線付きの用語にカーソルを合わせると解説が表示されます

この記事でわかること

  1. Anton Osikaの物語: CERN研究者からの転身、17歳の天才との出会い、そして「99%の人々のため」という信念
  2. Vibe Codingの真実: Zendesk・McKinseyの事例と、75%の企業が直面するという技術的負債の警告
  3. 逆風の中での成長: トラフィック40%減少の中で$330M調達を成功させた理由

基本情報

項目内容
企業名Lovable(旧GPT Engineer)
創業者Anton Osika(スウェーデン出身、35歳)
設立年2023年
評価額$6.6B(約9,900億円)
ARR$200M(約300億円)
主要顧客Zendesk、McKinsey、Klarna、Uber
Lovableの全体像Lovableの全体像

Anton Osika:素粒子物理学者から「99%の人々のため」へ

CERNでの原点——「研究か、実世界へのインパクトか」

Anton OsikaはKTH(スウェーデン王立工科大学)で工学物理学の修士号を取得しました。

学生時代、彼はCERN(欧州原子核研究機構)で素粒子物理学の研究に従事していました。世界最高峰の研究機関で、宇宙の根本原理を探求する日々。

しかし、彼の中には葛藤がありました。

「研究者としてのキャリアも考えていた。しかし、目に見える形で世界に影響を与えたいという欲求が勝った」

— Anton Osika

学術研究を続けるか、実世界にインパクトを与えるプロダクトを作るか。

Antonは後者を選びました。この選択が、後のLovableに繋がります。

17歳の天才との出会い——Depict.ai創業

2019年、Antonは運命的な出会いを果たします。

相手は当時17歳のOliver Edholm。スウェーデンの若き天才プログラマーでした。

2人は「Depict.ai」を共同創業します。eコマース向けのAI商品レコメンデーションエンジン。Antonは共同創業者兼CTOとして参加しました。

Y Combinator S20に採択されます。コロナ禍で史上初のオンラインバッチ。

面白いエピソードがあります。Edholmはアジアにいた時にYCに応募しました。面接のためにストックホルムに戻っていたにもかかわらず、YCには伝えずにバンガロールから面接を受けたのです。

Depict.aiはTiger Global主導でシリーズA $17M調達を達成。累計$20M以上を調達し、成長軌道に乗りました。

しかしAntonの頭の中には、もっと大きなビジョンがありました。

「世界人口の0.5%しかコードを書けない」

2022年11月、ChatGPTがリリースされました。

Antonはそこに、自分が求めていた「答え」を見ました。

「世界人口の0.5%しかコードを書けない。そのうち優れたプロダクトを作れるのはさらに少ない。だから私は99%の人々のために何かを作ることにした。開発者の生産性向上ではなく」

— Anton Osika

コードを書けないことが、アイデアを形にする障壁になってはいけない。

2023年6月、AntonはDepict.aiのCTO在職中、週末にGPT Engineerを開発しました。

たった1週末。

自然言語プロンプトからコードを生成するシンプルなCLIツール。オープンソースとしてGitHubに公開しました。

GitHub史上最速50,000スター——「コーディングの未来だ」

開発者コミュニティの反応は、予想を遥かに超えるものでした。

  • GitHub史上最速50,000スター達成(わずか2ヶ月)
  • 27,000人以上がウェイトリストに登録
  • Devin(Cognition)やCursorより速いペース
  • 「これがコーディングの未来だ」という声

バグ報告、機能要望、プルリクエストが殺到しました。開発者たちは、何かが変わり始めていることを感じ取っていたのです。

2023年11月——人生を賭けた決断

Antonは決断しました。

2023年11月、Depict.aiのCTOを辞任。共同創業者Fabian Hedinと共に、Lovableを設立します。

"Our mission is to make everyone a builder."

「私たちのミッションは誰もがビルダーになれるようにすることです」

— Anton Osika

CERNで感じた「実世界へのインパクト」への渇望。17歳の天才との出会いで培ったスタートアップ経験。そして「99%の人々のため」という信念。

すべてが、Lovableに注ぎ込まれました。

「GPT Engineer」は技術的すぎた——Lovableへのリブランド

2024年12月、AntonはGPT EngineerをLovableへリブランドしました。

名称変更の理由:

  • 「GPT Engineer」は技術的すぎて非エンジニアに届かない
  • 「Lovable」は「愛される」「使いやすい」というポジティブな印象

プロダクトも大きく進化しました:

項目GPT Engineer(2023年)Lovable(2024年)
インターフェースCLIWebアプリ
UIなしドラッグ&ドロップ
デプロイ手動GitHub統合(ワンクリック)
データベース手動セットアップSupabase統合(自動生成)
対象ユーザー開発者非エンジニア

CLIからWebアプリへ。開発者向けから「99%の人々」へ。

Antonのビジョンが、ようやく形になり始めていました。

なぜこのビジョンがこれほど支持されたのか?その答えは、「Vibe Coding」という新しい開発手法にあります。


Vibe Codingとは?コードを「見ない」開発手法

「雰囲気」で構築する——従来のコーディングとの決定的な違い

Vibe Codingとは、自然言語プロンプトだけでアプリを構築する開発手法です。

「Vibe」は「雰囲気」の意味。コードを見ずに、「雰囲気」で構築することからこの名前がつきました。

従来のコーディング vs Vibe Coding従来のコーディング vs Vibe Coding

従来のコーディング:

要件定義 → 設計 → コーディング → テスト → デプロイ
(すべて人間が手動で実行。数週間〜数ヶ月)

Vibe Coding:

プロンプト入力 → AIが自動生成 → 動作確認 → デプロイ
(コードを見ずに「雰囲気」で構築。数時間〜数日)
観点従来のコーディングVibe Coding
開発速度数週間〜数ヶ月数時間〜数日
コード品質高品質・最適化済みプロトタイプレベル
技術的負債低い高い
対象ユーザーエンジニア非エンジニア
カスタマイズ自由制限あり

Lovableでの実践——プロンプトからアプリへ

Lovableでは、以下のようなプロンプトでアプリを生成します:

プロンプト例:

ToDoリストアプリを作ってください。
- タスクの追加・削除・完了ができること
- カテゴリ別に表示できること
- ダークモード対応

生成されるもの:

  • React + Next.jsのフロントエンド
  • Supabase PostgreSQLデータベース
  • TailwindCSSのスタイリング
  • GitHub統合(バージョン管理)

数分で動作するプロトタイプが完成します。

ここまで読むと、Vibe Codingは万能のように見えます。しかし、批判の嵐が待ち受けていました。


「技術的負債の時限爆弾」——Vibe Codingへの警告

Cursorからの警告——「不安定な基盤の上に階を重ねる」

Cursorの創業者Michael Truellは、Vibe Codingのリスクを繰り返し警告しています。

"Vibe codingとは、目を閉じてコードを全く見ずに、AIに代わりに構築させるコーディング方法です。それは配線や床下で何が起きているかを知らずに、4つの壁と屋根だけで家を建てるようなものです。"

— Michael Truell, Cursor CEO

Truellの警告の内容:

  • 技術的負債が蓄積する
  • 不安定な基盤の上に機能を重ねる
  • 後から修正が困難
  • エンジニアが本当に理解すべきコードを見ない
CursorとLovableの哲学対比CursorとLovableの哲学対比

業界全体への警告——「75%の企業が技術的負債に直面」

批判はMichael Truell一人からだけではありません。

業界全体から警告が発せられています:

「75%のテック企業が2026年までに中〜重度の技術的負債に直面する見込み」

「2026年のホットな職種は『レスキューエンジニアリング』——Vibe Codingで構築された数千のプロダクトが実際の使用に耐えられないため」

さらに深刻なセキュリティ問題も指摘されています:

  • 40%のAI生成コードスニペットに脆弱性が含まれる
  • 45%のAI生成コードにセキュリティ欠陥が存在する

核心的な批判——「スピードがエンジニアリングに取って代わるという信念」

批判の核心は、以下の言葉に集約されます:

「危険なのは、スピードがエンジニアリングに取って代わるという信念だ。その信念こそがスタートアップを埋葬する。AIは優れたエンジニアを加速させる。置き換えるものではない」

Lovable固有の課題——ベンダーロックイン

Lovableには、固有の課題も指摘されています:

「Lovableはコードにアクセスできるとはいえ、多くのユーザーはツールなしでコードを維持・拡張することに不安を感じる。結果的に、離れることが難しい働き方に縛られる——そして突然、『無料』だったプロトタイプが技術的負債という形でコストを生み出し始める」

さらに、急成長に伴う技術的な問題も報告されています:

  • 急成長がインフラを追い越す事態が発生
  • 負荷対応のため、エンジンの一部をPythonからGoへ緊急書き換え
  • 初期の安定性問題をユーザーが報告

Anton Osikaの反論——「0.5%ではなく、99%のために」

Antonは、この批判に真っ向から反論します。

"Our mission is to make everyone a builder."

「私たちのミッションは誰もがビルダーになれるようにすることです」

— Anton Osika, Lovable CEO

Antonの主張:

  • コードを書けないことがアイデア実現の障壁になってはいけない
  • プロトタイプ・MVP段階ではスピードが重要
  • 本番環境ではエンジニアがレビューすれば良い
  • 非エンジニアが自分でアイデアを形にできる時代が来た

2つの哲学の対立

観点Cursor(Michael Truell)Lovable(Anton Osika)
対象ユーザーエンジニア非エンジニア
Vibe Codingの評価警鐘(技術的負債)肯定的(エンパワーメント)
プロダクト哲学AI支援のコーディングAIによる完全自動生成
コード品質高品質・クリーンプロトタイプ重視
用途日常のコーディングアイデア検証・プロトタイプ

どちらが正しいのか?その答えは、実際の導入事例が教えてくれます。


導入事例——数字の向こう側にある「課題」と「解決」

Zendesk:6週間が3時間に——エンジニアを「本開発」に戻す

Zendeskには12,000人以上の従業員がいます。しかし、エンジニアリングチームは常に「本開発」で手一杯でした。

彼らが抱えていた課題:

新機能のアイデアを検証したい。でも、プロトタイプを作るには6週間かかる。エンジニアは本開発から手を離せない。結果、アイデアは検証されないまま放置される。

Lovable導入後:

非エンジニアのプロダクトマネージャーが、自分でプロトタイプを作れるようになりました。

  • 6週間 → 3時間(110倍高速化)
  • ステークホルダーへの提案が劇的に加速
  • エンジニアは本開発に集中
Zendeskの時間短縮Zendeskの時間短縮

McKinsey:4-6ヶ月待ちが「数時間」に

McKinseyのコンサルタントたちは、クライアント向けの内部ツールを作りたいと思っていました。

彼らが抱えていた課題:

社内の開発チームは常にキャパシティ限界。開発依頼を出すと4-6ヶ月待ち。クライアントへの提案タイミングを逃す。

Lovable導入後:

コンサルタント自身が、数時間でツールを構築できるようになりました。

  • 4-6ヶ月 → 数時間
  • クライアント提案の質が向上
  • 開発チームの負荷軽減

Delivery Hero:会議1時間前にプロトタイプ完成

Delivery Heroのプロダクトチームは、ステークホルダーの「合意」に苦労していました。

彼らが抱えていた課題:

Figmaのモックアップでは、動作を見せられない。「実際に動くもの」がないと、ステークホルダーの合意が取れない。

Lovable導入後:

会議1時間前に、動作するプロトタイプを構築できるようになりました。

  • 実際の動作を見せることで即座に合意獲得
  • アイデア→動作デモ→合意のサイクルが短縮

その他のエンタープライズ顧客

Lovableは、他にも大手企業に導入されています:

  • Klarna(フィンテック大手)
  • Uber(配車サービス大手)
  • Deutsche Telekom(通信大手)

3社に共通するのは、「エンジニアリングチームを介さずにアイデアを検証できるようになった」 という点です。

しかし、Lovableには明確な限界もあります。


Lovableの限界——作れるもの・作れないもの

作れるもの(シンプルなCRUDアプリ)

Lovableで作れるもの(**CRUD(データの作成・読取・更新・削除)**アプリ):

  • ToDoリスト: タスクの追加・削除・完了
  • ブログ: 記事の作成・編集・公開
  • 簡単なダッシュボード: データの可視化
  • フォーム送信アプリ: お問い合わせ、申込み
  • 社内ツール: 小規模な業務効率化

作れないもの(複雑なロジック)

Lovableで作れないもの:

  • リアルタイム通信: WebSocket、チャット
  • 複雑なビジネスロジック: 多段階の承認フロー
  • 大規模データ処理: 数百万件のデータ分析
  • セキュリティが重要な決済システム: PCI DSS準拠
  • スケーラブルなSaaS: 数万ユーザーの負荷に耐えるシステム

技術的負債のリスク——批判は正しかったのか?

生成コードの品質には課題があります:

  • 不要なパッケージを含む
  • パフォーマンス最適化されていない
  • エッジケース未対応
  • エラーハンドリングが甘い

Michael Truellの警告は、この点では正しいと言えます。

しかし、Antonの反論も一理あります:

  • プロトタイプ段階では問題にならない
  • 本番環境に移行する際にエンジニアがレビューすればいい
  • 「アイデア検証」と「本番開発」は分けて考えるべき

推奨される使い方

用途推奨度理由
プロトタイプ・MVP◎数時間でアイデア検証可能
社内ツール(小規模)○エンジニアリソース不足を補える
本番プロダクト△エンジニアによるコードレビュー必須
スケーラブルなSaaS×技術的負債が蓄積

驚異的な数字——7.8%コンバージョン率の秘密

業界平均の2-3倍のコンバージョン率

Lovableの成功を示す数字は、批判をかき消すほど圧倒的です。

2025年7月時点:

  • 230万アクティブユーザー
  • 18万有料契約者
  • コンバージョン率 = 7.8%

SaaS業界の平均コンバージョン率は2-5%。Lovableはその2-3倍を達成しています。

85%の30日継続率——ChatGPTを超える

さらに驚くべき数字があります:

  • 30日継続率: 85%
  • ChatGPTの30日継続率を上回る

ユーザーは一度使い始めると、離れない。この「スティッキネス」が、Lovableの真の強みです。

ARR成長——史上最速クラス

時期ARR達成期間
2024年11月ローンチ-
2024年12月$7M(約10億円)1ヶ月
2025年1月$10M(約15億円)2ヶ月
2025年2月$17M(約26億円)3ヶ月
2025年5月$50M(約75億円)6ヶ月
2025年7月$100M(約150億円)8ヶ月
2025年11月$206M(約309億円)12ヶ月

特筆ポイント:

  • $0 → $10M ARR: 60日(ヨーロッパ最速スタートアップ)
  • $100M ARR達成: 8ヶ月(史上最速クラス)
  • $100M → $200M: 4ヶ月(2倍成長)

超効率的なチーム

  • $100M ARR達成時の従業員数: 45人
  • ARR/従業員 ≈ $2.6M(業界平均の10倍以上)
  • $10M ARR達成時の従業員数: 15人(60日で達成)

Antonの組織哲学がここに現れています:

「小規模で緊密に連携したチームは、巨大な組織よりも速く動く。すべての決断は、人々がより速く創造できるようにするという単一の目的に仕えなければならない」

— Anton Osika


逆風の中での成長——トラフィック40%減少と$330M調達

2025年夏——「Vibe Codingバブル崩壊」の足音

ここまで読むと、Lovableは順風満帆に見えます。しかし、2025年は試練の年でした。

トラフィックの急落:

  • 2025年6月: 3,540万訪問
  • 2025年9月: 1,910万訪問
  • 約半減、ピークから40%減少

バークレイズのアナリストは「年初のピークから40%減少」と分析。「Vibe Codingバブルの崩壊」が囁かれました。

市場全体の下落

Lovableだけではありませんでした。

  • Vercel v0: -64%(5月比)
  • Bolt.new: -27%
  • AIコーディングツール全体で12週間で76%のトラフィック崩壊

開発者コミュニティの調査では、72%の開発者が「Vibe Codingは業務の一部ではない」と回答しました。

それでも評価額は3.6倍に——$330M Series B

市場が疑念を抱く中、Lovableは逆張りをしました。

2025年12月: Series Bで€281M(約$330M、約495億円)調達

ラウンド時期金額評価額
Seed2024年非公開-
Series A2025年2月$15M(約23億円)$1.8B
Series B2025年12月€281M(約$330M、約495億円)$6.6B(約9,900億円)

わずか10ヶ月で評価額3.6倍。

投資家の顔ぶれも圧倒的でした:

  • リード: CapitalG, Menlo Ventures Anthology Fund
  • 参加: Khosla Ventures, DST Global, EQT Growth, NVentures, Salesforce Ventures, Databricks Ventures, T.Capital, Atlassian Ventures, HubSpot Ventures
  • 既存投資家: Accel, Creandum, Evantic

投資家が見た「未来」

Menlo Venturesのパートナーは声明で述べました:

「ソフトウェア作成を万人に開放する」というビジョンへの強い信念

トラフィックは減少している。しかし、ARRは倍増し続けている。

これが、投資家がLovableに賭けた理由でした。


Lovableの技術的特徴

Lovableの開発フローLovableの開発フロー

GitHub・Supabase統合

GitHub統合:

  • ワンクリックでGitHubリポジトリ作成
  • プッシュ・プル・ブランチ管理をGUI操作
  • バージョン管理が自動化

Supabase統合:

  • **PostgreSQL(オープンソースのデータベース)**を自動生成
  • 認証・API・ストレージをシームレスに統合
  • SQL不要でデータ管理

生成コードの編集可能性

上級者向け機能:

  • 生成されたコードを直接編集可能
  • React、Next.js、TailwindCSSなどのスタック
  • カスタマイズ後も再生成可能

コード品質:

  • モダンなベストプラクティスに準拠
  • TypeScript対応
  • ESLint・Prettier設定済み

ドラッグ&ドロップUI

非エンジニア向け:

  • コンポーネントをドラッグ&ドロップ
  • レイアウト調整が視覚的に可能
  • プロンプトなしで編集

料金プラン

プラン月額料金クレジット主な機能
Free$05/日公開プロジェクトのみ
Pro$21〜100-150/月プライベートプロジェクト、カスタムドメイン
Business$50200/月SSO、データトレーニングオプトアウト
Enterpriseカスタムカスタム専用サポート、高度な機能

競合との比較

Lovable vs Cursor

観点LovableCursor
対象ユーザー非エンジニアエンジニア
用途アプリ全体を生成コード編集支援
開発方式Vibe CodingAI支援コーディング
料金$21/月〜(約3,150円)$20/月〜(約3,000円)
ARR$200M(約300億円)$500M+(約750億円超)
評価額$6.6B(約9,900億円)$29.3B(約4.4兆円)

使い分け:

  • Cursor: エンジニアが既存コードベースを効率的に編集したい
  • Lovable: 非エンジニアが数時間でプロトタイプを作りたい

Lovable vs Replit

観点LovableReplit
創業年2023年2016年
ユーザー数2,500万プロジェクト3,000万開発者
強みGitHub/Supabase統合ブラウザベース開発環境
ARR$200M(約300億円)$150M(約225億円)
評価額$6.6B(約9,900億円)$2.4B(約3,600億円)

よくある質問(FAQ)

Q1. Lovableの使い方は?初心者でも使える?

Lovableは非エンジニア向けに設計されています。サインアップ後、自然言語プロンプトでアプリを説明すると、数分で動作するプロトタイプが生成されます。

基本的な手順:

  1. Lovable公式サイトでサインアップ
  2. 「New Project」をクリック
  3. プロンプト入力(例: 「ToDoリストアプリを作ってください」)
  4. 生成されたアプリを確認
  5. GitHub連携でデプロイ

Q2. Lovableの料金は?

プラン月額料金主な用途
Free$0試用・公開プロジェクト
Pro$21〜個人開発者・プライベートPJ
Business$50チーム利用・SSO必要な企業
Enterpriseカスタム大規模組織向け

Q3. LovableとCursorの違いは?

用途が全く異なります。Lovableは非エンジニア向けでアプリ全体を生成します。Cursorはエンジニア向けでコード編集を支援します。

プロトタイプを数時間で作りたい非エンジニアはLovable、既存コードベースを効率的に編集したいエンジニアはCursorを選んでください。

Q4. GPT EngineerとLovableの違いは?

同じプロダクトですが、2024年12月にリブランドしました。

GPT Engineer(2023年):

  • CLIツール
  • オープンソース
  • 開発者向け

Lovable(2024年):

  • Webアプリ
  • GitHub・Supabase統合
  • ドラッグ&ドロップUI
  • 非エンジニア向け

Q5. Lovableで何が作れる?限界は?

作れるもの: ToDoリスト、ブログ、簡単なダッシュボード、フォーム送信アプリ

作れないもの: リアルタイム通信、複雑なビジネスロジック、大規模データ処理、決済システム

プロトタイプ・MVPには最適ですが、本番環境ではエンジニアによるコードレビューが必須です。

Q6. Vibe Codingとは?

自然言語プロンプトだけでアプリを構築する開発手法です。コードを見ずに「雰囲気」で構築するため、スピードは速いですが技術的負債のリスクもあります。

利点:

  • 数時間でプロトタイプ完成
  • エンジニアリングチーム不要
  • アイデア検証が高速化

限界:

  • 技術的負債が蓄積
  • スケーラビリティに課題
  • カスタマイズ限界

Q7. Zendesk・McKinseyはなぜLovableを導入した?

Zendesk: プロトタイプ作成時間を6週間→3時間に短縮

McKinsey: 開発チーム待ち4-6ヶ月→数時間で構築

エンジニアリングリソース不足を補い、アイデア検証を加速させるために導入しました。

Q8. Lovableの技術スタックは?

生成されるコードは、React、Next.js、TailwindCSSなどのモダンなスタックです。GitHub統合でバージョン管理、Supabase統合でPostgreSQLデータベースとAPIが自動生成されます。

Q9. Anton Osikaはどんな人?

35歳のスウェーデン出身起業家です。KTH(スウェーデン王立工科大学)で工学物理学を修士号取得。CERN(欧州原子核研究機構)で素粒子物理学研究に従事した後、起業の道を選びました。

17歳のOliver Edholmと出会い、Depict.aiを共同創業。Y Combinator S20に採択され、Tiger Global主導で$17M調達を達成。

2023年6月、たった1週末でGPT Engineerを開発し、GitHub史上最速で50,000スター達成しました。「99%の人々のため」という信念のもと、Lovableを設立しています。

また、**Effective Altruism(効果的利他主義)**に深くコミットしており、成功後の利益を慈善団体に寄付することを公約しています。

Q10. Lovableの評価額$6.6Bは妥当?今後の成長性は?

ARR $200M(約300億円)、評価額$6.6B(約9,900億円)で、評価額/ARR倍率は33倍です。Cursor 59倍、Cognition 68倍と比較して低く、成長余地があります。

成長性の根拠:

  • ARR成長:4ヶ月で2倍($100M → $200M)
  • プロジェクト数:2,500万以上
  • 毎日10万以上の新規プロジェクト
  • 7.8%のコンバージョン率(業界平均の2-3倍)
  • 85%の30日継続率(ChatGPT超え)
  • 2026年中頃目標: $1B ARR

まとめ:批判は正しかったのか?

冒頭の問いに戻りましょう。

「プロトタイプは作れるかもしれない。でも、本番環境では使えない」 「技術的負債の山を作るだけだ」

——Cursorの批判は、正しかったのでしょうか?

答えは、「半分正しく、半分間違い」 です。

正しかった点

Lovableは本番環境向けではありません。生成コードには技術的負債のリスクがあり、スケーラブルなSaaSには向いていません。

75%の企業が2026年までに技術的負債に直面するという警告は、無視できません。Michael Truellの警告は、この点では正当です。

間違っていた点

しかし、Lovableの目的は「本番プロダクトを作ること」ではありませんでした。

Anton Osikaが目指したのは、「アイデアを検証する最初の一歩を、誰もが踏み出せるようにすること」 です。

Zendeskは6週間のプロトタイプ作成を3時間に短縮しました。McKinseyは4-6ヶ月待ちを数時間に変えました。毎日10万以上の新規プロジェクトが作られています。

これは「技術的負債の山」ではありません。「検証されなかったアイデアの山」を減らしているのです。

Antonの哲学

CERNで素粒子物理学を研究した男は、「実世界へのインパクト」を求めて起業の道を選びました。

17歳の天才との出会いで成長を加速させ、週末プロジェクトをGitHub史上最速50,000スターに育て、トラフィック40%減少の逆風の中で$330M調達を成功させました。

「スキルは教えられる。確信は教えられない」

— Anton Osika

Lovableの本質

Lovableは「エンジニアを置き換える」ツールではありません。

「アイデアと実装の間にあった壁を取り払う」ツールです。

プロトタイプ段階ではLovableで高速に検証し、本番環境に移行する際にはエンジニアがレビューする。この使い分けができれば、Lovableは強力な武器になります。

主要ポイント

項目内容
創業者Anton Osika(CERN研究者から転身、「99%の人々のため」を掲げるスウェーデン起業家)
技術自然言語プロンプトからフルスタックWebアプリを生成
実績GitHub史上最速50,000スター、ARR $200M、評価額$6.6B、7.8%コンバージョン率
導入効果Zendesk(6週間→3時間)、McKinsey(4-6ヶ月→数時間)
限界本番環境向けではない、技術的負債のリスク、エンジニアレビュー必須
料金$21/月〜(約3,150円〜)

次のステップ

  1. 非エンジニア: Lovable公式サイトでサインアップし、最初のプロトタイプを作成
  2. プロダクトマネージャー: Zendesk・McKinseyの事例を参考に、社内での活用を検討
  3. エンジニア: 生成コードをレビューし、Vibe Codingの限界と可能性を自分の目で確認

関連記事

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【2025年版】AIコーディング革命:Cursor・Devin等5社を徹底解説

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Devin AI徹底解説:自律型AIエンジニアの実力と限界【2025年最新】


参考リソース

Lovable公式

  • Lovable公式サイト
  • GPT Engineer GitHub
  • Lovable Series B発表

創業者関連

  • Anton Osika - Effektiv Altruism
  • 5 Things to Know About Anton Osika - Inc.
  • Building Lovable: $10M ARR in 60 days - Lenny's Newsletter

テックメディア報道

  • TechCrunch - Lovable raises $330M
  • Fortune - Cursor CEO on Vibe Coding
  • Fortune - Lovable wants to be 'the last piece of software'

批判的評価

  • The Vibe Coding Delusion - Tech Startups
  • Is the Vibe Coding Bubble Starting to Burst? - FinalRoundAI
  • Lovable is Dying Again - Analytics India Magazine

本記事はネクサフローのAI研究シリーズの一部です。

この記事の著者

中村 知良

中村 知良

代表取締役

早稲田大学卒業後、ソフトバンク株式会社にてAI活用やCEO直下案件のプロジェクトマネージャーに従事。その後、不動産スタートアップPit in株式会社の創業、他スタートアップでの業務改善・データ活用を経験後、2023年10月、株式会社ネクサフローを創業し代表取締役CEO就任。

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目次

  • この記事でわかること
  • 基本情報
  • Anton Osika:素粒子物理学者から「99%の人々のため」へ
  • CERNでの原点——「研究か、実世界へのインパクトか」
  • 17歳の天才との出会い——Depict.ai創業
  • 「世界人口の0.5%しかコードを書けない」
  • GitHub史上最速50,000スター——「コーディングの未来だ」
  • 2023年11月——人生を賭けた決断
  • 「GPT Engineer」は技術的すぎた——Lovableへのリブランド
  • Vibe Codingとは?コードを「見ない」開発手法
  • 「雰囲気」で構築する——従来のコーディングとの決定的な違い
  • Lovableでの実践——プロンプトからアプリへ
  • 「技術的負債の時限爆弾」——Vibe Codingへの警告
  • Cursorからの警告——「不安定な基盤の上に階を重ねる」
  • 業界全体への警告——「75%の企業が技術的負債に直面」
  • 核心的な批判——「スピードがエンジニアリングに取って代わるという信念」
  • Lovable固有の課題——ベンダーロックイン
  • Anton Osikaの反論——「0.5%ではなく、99%のために」
  • 2つの哲学の対立
  • 導入事例——数字の向こう側にある「課題」と「解決」
  • Zendesk:6週間が3時間に——エンジニアを「本開発」に戻す
  • McKinsey:4-6ヶ月待ちが「数時間」に
  • Delivery Hero:会議1時間前にプロトタイプ完成
  • その他のエンタープライズ顧客
  • Lovableの限界——作れるもの・作れないもの
  • 作れるもの(シンプルなCRUDアプリ)
  • 作れないもの(複雑なロジック)
  • 技術的負債のリスク——批判は正しかったのか?
  • 推奨される使い方
  • 驚異的な数字——7.8%コンバージョン率の秘密
  • 業界平均の2-3倍のコンバージョン率
  • 85%の30日継続率——ChatGPTを超える
  • ARR成長——史上最速クラス
  • 超効率的なチーム
  • 逆風の中での成長——トラフィック40%減少と$330M調達
  • 2025年夏——「Vibe Codingバブル崩壊」の足音
  • 市場全体の下落
  • それでも評価額は3.6倍に——$330M Series B
  • 投資家が見た「未来」
  • Lovableの技術的特徴
  • GitHub・Supabase統合
  • 生成コードの編集可能性
  • ドラッグ&ドロップUI
  • 料金プラン
  • 競合との比較
  • Lovable vs Cursor
  • Lovable vs Replit
  • よくある質問(FAQ)
  • Q1. Lovableの使い方は?初心者でも使える?
  • Q2. Lovableの料金は?
  • Q3. LovableとCursorの違いは?
  • Q4. GPT EngineerとLovableの違いは?
  • Q5. Lovableで何が作れる?限界は?
  • Q6. Vibe Codingとは?
  • Q7. Zendesk・McKinseyはなぜLovableを導入した?
  • Q8. Lovableの技術スタックは?
  • Q9. Anton Osikaはどんな人?
  • Q10. Lovableの評価額$6.6Bは妥当?今後の成長性は?
  • まとめ:批判は正しかったのか?
  • 正しかった点
  • 間違っていた点
  • Antonの哲学
  • Lovableの本質
  • 主要ポイント
  • 次のステップ
  • 関連記事
  • 参考リソース
  • Lovable公式
  • 創業者関連
  • テックメディア報道
  • 批判的評価

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