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AIサマリー
Meta(旧Facebook)に10億ドルで買収され、その後スピンオフしたKustomerの全貌を徹底解説。25年以上のパートナーシップを持つ創業者コンビと、AI-Native CRMへの変貌に迫ります。
Kustomerは、2020年にMeta(旧Facebook)に10億ドルで買収され、2023年にスピンオフという劇的な企業変遷を経験した企業です。創業者のBrad BirnbaumとJeremy Surielは25年以上のパートナーシップを持ち、複数のカスタマーサービス企業を成功に導いてきたシリアルアントレプレナーです。
本記事では、Kustomerの波乱万丈な歴史、技術的な革新、そして復活への道のりを徹底的に分析します。
Kustomerの全体像| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Kustomer |
| 設立年 | 2015年 |
| 本社 | ニューヨーク |
| 従業員数 | 約280-300名 |
| 評価額 | $250M(2023年スピンオフ時) |
| 総調達額 | $264M |
| 顧客数 | 約10,000社 |
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年 | Kustomer創業 |
| 2020年11月 | Meta(Facebook)が**$1B**で買収発表 |
| 2022年2月 | FTC、英国、EU審査を経て買収完了 |
| 2023年 | Metaの「効率化の年」でスピンオフ、評価額**$250M** |
| 2025年8月 | Norwest主導で**$30M** Series B調達 |
Metaは、WhatsApp Business、Messenger、Instagramでのカスタマーサービス機能強化を目指し、Kustomerを買収しました。しかし、規制当局の審査に1年以上を要し、その間にMeta自体の戦略が大きく変化しました。
2023年、Metaの「効率化の年」の一環として、Kustomerはスピンオフ。約21,000人のレイオフと同時期に行われました。
スピンオフ条件:
共同創業歴:
| 年 | 企業 | 結果 |
|---|---|---|
| 1994年 | eShare Technologies | 大企業向けチャットサポート確立 |
| 2009年 | Assistly | Salesforceが$80Mで買収(Desk.comに) |
| 2015年 | Kustomer | Metaが$1Bで買収→スピンオフ |
学歴:
eShare Technologies時代: 大学在学中の1994年に創業。インターネット黎明期に、大規模チャットをカスタマーサポートに応用するという革新を起こしました。
顧客企業:
Salesforce(Desk.com)在籍中、企業と顧客の間に広がる断絶に気づきました。カスタマーサービスプラットフォームが人々を「チケット」として扱い、ツールは断片化し、テクノロジーは顧客の期待に追いついていませんでした。
「全ては10年に一度再発明される必要がある。これらの製品の多くは停滞しており、iPhoneが存在する前に発明されたものだ。」 — Brad Birnbaum, CEO
Kustomerは、「顧客中心」のAI駆動型CRMプラットフォームです。
主要機能:
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 360度カスタマービュー | チャット、メール、SMS、WhatsApp、購入履歴を単一タイムラインで表示 |
| AI Agents for Customers | 問い合わせの最大40%を自動解決 |
| AI Agents for Reps | エージェント生産性30%+向上 |
| AI Agents for Leaders | リアルタイムパフォーマンスインサイト |
| Kustomer AI Voice | ネイティブAI音声チャネル |
Kustomerは、シートベースではなく会話ベース課金(無制限シート)という革新的な価格モデルを導入しました。
「顧客は必ず、シートごとの支払いが嫌いだと言う。新しい考え方は、AI解決でもエージェント解決でも会話に対して課金する。しかしそれが支払いの全てだ。シートは無制限。」 — Brad Birnbaum, CEO
| 項目 | Kustomer | Zendesk | Intercom |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 顧客中心 | チケット中心 | 会話中心 |
| データ表示 | 単一タイムライン | チケット単位 | 会話単位 |
| AI統合 | ネイティブCRMに統合 | 後付け | ネイティブ |
| 価格モデル | 会話ベース | シートベース | シートベース |
| セグメント | 割合 |
|---|---|
| 小規模(0-100名) | 55.49% |
| 中規模(101-1000名) | 36.99% |
| 大規模(1001-10000名) | 6.94% |
| Enterprise(10000名+) | 0.58% |
背景:Zendeskから切り替え
導入結果:
導入結果:
Kustomerの成長指標| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年10月 | AI-Nativeカスタマーサービスプラットフォーム発表 |
| 2024年 | GPT-4o-mini採用 |
| 2025年8月 | Norwest主導で$30M Series B調達 |
| 2025年12月 | AI Automation/Observability Assistant発表(計6つのAIアシスタント) |
| 2025年 | 年間100以上のリリース |
「全員が顧客をサポートできるべきだ。(Everyone should be able to support the customer.)」 — Brad Birnbaum, CEO
「世界は革命を経験している。人間がサポートを提供することから、人間と機械の組み合わせへと移行している。AIエージェントが問い合わせの処理と振り分けにおいて驚くべきことを実現しているのを目の当たりにしている。」 — Brad Birnbaum, CEO
「私たちのAI機能の秘密は、ネイティブCRMプラットフォームに統合されていることだ。多くの企業がAIに参入しているが、まだCRMを構築していないか、統合でCRMを動かしている。私たちは最初から自動化とワークフローが組み込まれた真のCRMだ。」 — Brad Birnbaum, CEO
Kustomerは、Meta買収→スピンオフという劇的な変遷を経て、AI-Native CRMとして復活を遂げています。
Kustomerの強み:
今後の期待: スピンオフ後の独立企業として、AI機能の強化とグローバル展開を進め、さらなる成長が期待されます。
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